ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第1章 【私、TL漫画家です】
自然と手は伸びて弄る私に章介も覆い被さってきた。
付き合いたてのカップルかってほどに愛し合ってしまった。
唾液も交換し合って互いの性器舐め合って股を開いて受け入れる。
エッチし終えた後に章介は静かに言った。
「俺、子種ないみたい」
「え…?」
「だから子供出来ないってさ……今日出したけど心配ないと思う」
「そっか、わかった」
他に何を言えばいいのかわからなかった。
慰めるのも笑うのも違う気がしたから。
背中向けて言うって事はそういう事でしょ。
男にとってきっと出来れば言いたくない事だろうから。
言ってた通り一週間後にはちゃんと生理もきたし遅れもしなかった。
何かのきっかけで調べてわかった事なんだろう。
それに勃起不全も重なって結構キツかっただろうな。
それからというもの、会いたい時に会えるし、性欲処理にも最適だし、結婚する前の付き合いより今の付き合い方の方が断然楽だ。
仕事もちゃっかり出世していて時間の融通はかなり利くみたいだし。
そういやIT系だったな。
だからって入り浸るな。
「ほら、今からアシスタント来ちゃうから出てってよ」って何で私が焦んなきゃならないのよ。
あれこれ考えた時期もあったけどやっぱり相手に縛られない独り身が一番自分に合ってるんだなってつくづく思った。
再婚する気はない、
よりを戻す気は1ミリもない、
身体だけの関係で良ければたまに相手してあげる、
締め切り前は近付くな、
私の邪魔にならない範囲で動いて、
呼んだらすぐ来て、
離れたいなら遠慮なくどうぞ。
こんな我儘放題ぶつけても何ひとつ文句言わずに笑顔で承諾してきた。
どうやら、私以外で勃起はしないらしい。
それもおかしな話よね。
私の漫画で最初は勃ったんでしょ?
私じゃないじゃん、
だったら私の漫画思い浮かべて他の子としてみたら?
「しない、勃起しなかったらもうその子と上手くいく気しないし、よくわかんないけど此処に来たら勃起するんだよ」
「知らんがな!」
あっ!ちょっと!勝手に触るな、その引き出し!!
「へぇ、凄い、やっぱこういうの描く為に実際使ったりするの?」