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妄りな昼下がり(仮)

第2章 雪 30

成とは同棲を始めてから、5年目になる。お互いなんとなく初まったのだけど結婚適齢期を過ぎた今もグズグズと付き合っている。
子供が出来たら結婚しようと約束していた、しかし何度SEXをしても中に精を放って貰っても、私達は子供が出来る事は無かった。
雪は肝斑のでき始めた頬を見て溜息をついた、そして隣で寝ている成を横目で見る。
成は昔から、ベッドの上でまな板の鯉の様に捌かれるのを待っている。
激しく求められたい夜もある、そんな気持ちを汲み取ってくれない成に雪は苛立ちに近い、失望を感じていた。

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