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妄りな昼下がり(仮)

第5章 名もなき男 のち 秋斗 時々 達也

雅人との関係が終わり、成は相変わらず相手してくれず、雪は身体の枯渇を、以前より我慢出来なくなってしまっている。我慢出来る間隔が以前より狭まっている。誰でも良いからしたい。一番最悪の思考に陥ってる雪は、手当たり次第に行き摩りの男と関係を持った。

今日なんかは、最悪に最悪の日だった。男は雪と出会った瞬間に、裏ぶれて猥雑な路地裏に連れて行き、雪を後ろから犯した。生ゴミで饐えた臭いがする路地裏は、興奮するには最悪のシナリオで雪の心も萎えてしまった。
そして、みこすり半で雪の中で果てた男は本当に会わなければ良かったと思う。おかげで雪は洗浄とアフターピルを貰いに産婦人科に通うことになった。
雪はそれからコンドームを持参するようになった。コンドームは自己防衛の為だ。
都合のいい女・・雅人にそう言われたことを思い出して、雪はどの男の前でも都合の良い女となった。
堕ちるとこまで堕ちてしまったのだ。
そして、成と付き合う前に付き合っていた男のことを思い出した。

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