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第2章 1

舌と唇が淫核を嬲る。時折、早く、焦らすようにゆっくりと。 その度に、膣口からはピュッピュッと潮がふきでた。

「気持ちいいね♡ ももちゃんのここ♡」

吹き出す度に彼はあやすような口調で責め続ける。優しい口調なのに責めるのは激しくて。脳がバグりそうになってしまう。

何度も指と舌でイかされて壊されかける。

甘い刺激に溺れ続けてしまう。

数度、淫核で果てさせられて、欲しいとオネダリさせられる。

「くださいっ♡ぼんさんの……ほしいっ♡♡」

はしたなくそれを求める私を咎めることなく、抱きしめて、沈める彼に私は涙を何度も流す。

快楽の中で何も考えずに死ねたらどれだけ幸せなのだろう。

絶頂の海に溺れながら迎える死は恐怖よりも甘い甘いご褒美のようで……。

「締めて……」

ポツリ、漏らす言葉。彼の肩がぴくりと震える。私の言葉に抵抗するように彼の手は、頬を掠める。

「だ、ダメ、ダメだよ、」

彼の声は戸惑い、怯えていた。でも、私は優しい掌で、絞められて殺されたい。

「僕は……君を殺したくない……」

至極真っ当な答え。彼の背に私の亡霊は荷が重すぎるのは、解っていた。

フリだけでもいい。そのまま、手を首にあてがうだけでもいい。

「愛してます……愛してます……」


うわ言のように漏らす私、愛してる、だからこそ、この醜い生命を終わらせて欲しい。

「あぁ、そんな顔しないで……」

全てを諦めて、全てを信じられない私が求めるのは安寧の死。

彼は力を入れないように柔く私の首に手を置いた。それだけなのに、私は脳内から悦びを得ている。

「も、ももちゃん、ももちゃん、これ、コレでいい? 気持ちいい? 」

こくり、こくり。頷く私に安堵して彼は抱きしめながら腰をゆるゆると動かす。激しくすると力を入れそうだからか。

甘く重く突かれる度に目を閉じてしまう。このまま、死んでもいい、いや、死んでしまいたい。

でも、薄目を開けると、彼は本能に溺れた雄の顔をしていた。首から手を離して、私が頭が真っ白になって何も考えられなくなるような弱点を探すように。貫いてるそれを私の中で暴れさせる。

「んっ♡んぉ♡んんっ」

肉同士がぶつかる音を響かせながら彼は私をつよく抱きしめて。

「ももちゃんは♡♡ぼくの♡♡ぼくのぉ♡♡」

ドロドロに溶け合って、何度も何度も。快楽を貪り尽くす。
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