テキストサイズ

もういや…

第1章 【1章】この病院に通う事になったきっかけ

遥斗「はいじゃあ最後インフルエンザ検査するよ。」


まこ「インフルエンザ検査って何するんですか、」


遥斗「あれ検査受けたことない?」


まこ「はい…」


遥斗「そうか…」


遥斗先生は少し悩んでいたが口を開いた。


遥斗「お鼻の中のばい菌をとる検査だよ。」


そう言って軽く笑った


え、それ絶対痛いやつ!やだーー

まこ「絶対嫌ですー!」

遥斗「…だよね」


遥斗先生は"そう言われるのは分かっていた"と言うように呆れたように笑った。


まこ「いやぁ…泣いやぁ泣」


泣いていると悠真先生が言った。



悠真「花笑さん、泣いても辞めてくれないのは分かったはずだが??」


まこ「え…?」


一瞬理解が出来なかった。

続けて悠真先生が口を開く。


悠真「もう中学生だろう?泣いたからと言って検査を辞めるとは言えないよ。俺らも。」


さっきよりは優しい口調で言ってきた。


まこ「でもぉ、泣」


悠真「でもじゃない。」


あ、やっぱり怖かった。


遥斗「あははは…さぁやろう。悠真顔抑えてね。まこちゃんごめんねー」


暴れようとするがその暇もないくらい悠真先生が押さえつけてくる。


まこ「うぅ…泣ふぇん泣」



遥斗「行くよーちょっと痛いかもしれない。」


そういうと鼻の中に綿棒が侵入してきた。


あまりの痛さに涙がこぼれる。


まこ「いたい!!いたぁい…泣泣えーん泣」


遥斗「ごめんよーもう終わるよ!」


まこ「うぇーん泣」


遥斗「はい終わり!」


終わる頃には涙で顔が酷いことになってた。
恥ずかしい。


遥斗「じゃあ検査はもう終わりね。お疲れ様!偉いね頑張ったねよしよし」


優しく笑って頭を撫でてくれた。


悠真「頑張ったな」


悠真先生まで優しく撫でてくれた。


やっぱり優しいかも…


ちょっとした仕草ですぐ好きになってしまう自分は軽い女だと思う。それも分かっているのに。2人から目が離せない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ