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瑠璃色の補習

第11章 修学旅行5(治療)

北沢は部屋に差し込む光で目が覚めた。
光の中で生まれたままの姿ですやすやと眠っている瑠璃はまるで天使のようだった。

北沢の胸板に顔を埋めながら安心し切った顔で眠っていた。

北沢は一足先に朝の準備をしようと起き上がる。
瑠璃の太ももに包まれていたムスコが外気の冷たさにキュッと縮こまるのを感じる。
そうだ、昨日繋がったまま眠ってしまったんだった。
流石に結合部は解けていたが、北沢のムスコはゴムを着けたままだった。
中には欲望が吐き出されてはおらず昨日の夜のSEXがいかに優しく、瑠璃のためのものであったのかということを示していた。

起きた時に裸のままでは瑠璃が恥ずかしがると思い、軽くバスローブを彼女にかけ、自分はシャワーを浴びた。


シャワーから上がると


コンコンコン


部屋をノックする音が聞こえた。

急いで服を着て濡れた頭のまま、瑠璃の寝顔が見られないように部屋のドアを小さく開けて顔を出す。


校長「おはようございます!朝早くに申し訳ない」

北沢「とんでもないです、校長!おはようございます!」

校長「早河さんの状態はどうですか?」

北沢「夜遅くまで眠りにつけなくて4時間前にようやく眠りについたという感じです。」

校長「そうですか。それなら今日の日程も別行動の方がいいでしょう。北沢先生も睡眠不足でしょうからこのまま早河さんに付き添って少しゆっくりしていてください。今日の午後はテーマパークの予定でしたが、チケットは一応お二人分お渡ししておきます。無理せず、午後から来れそうなら合流するというのでどうですか?」

北沢「ご配慮ありがとうございます。」

校長「それと、あなたにお客様が来ています!」

北沢「お客様、、?」

校長「昨日、早河さんを診たというお医者様が北沢先生のお友達だったとかで心配してホテルの方まで足を運んで来てくださったんですよ!」


成瀬「丈瑠、瑠璃ちゃんは大丈夫そう?」

北沢「成瀬!わざわざ来てくれたのか?」

成瀬「夜勤明けで帰るところだったんだけど、ホテルが近かったし心配だったから顔出してみたよ」


北沢「ありがとう!ちょうど成瀬にもう一回診察してもらった方がいいかもなって思っていたところだったんだ。」


校長「診察もあるでしょうから私は一旦失礼しますよ」

北沢「校長先生ありがとうございました」

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