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瑠璃色の補習

第6章 体育祭

環奈は試合直前に帰ってきた。

相手チームの選手と向かい合ってる時に
環奈「後で瑠璃に話したい事がある!」
コソッと環奈は瑠璃に耳打ちした。
相手チームには日頃あまり見かけない綺麗な顔立ちではあるがいかにもヤンキーというような金髪の男の子がいた。

ピー

『それでは試合を始めます!フェアプレーの精神を忘れずに!」

審判の先生の掛け声で試合が始まると皆一斉に動き出す。
男女混合なので男子は手加減してるにしても大分迫力のある試合である。

瑠璃も相手からコートを守り2、3本シュートを決める。

先生、見ててくれたかな?

観衆の中から北沢を見つけようとしてもなかなか見つからない。さっきは簡単に見つけられたのに。

北沢のことを考え一瞬試合から気を逸らした瞬間、

バンッ!!

すごい音ともに瑠璃は吹っ飛ばされた。
どうやらボールを敵陣に運び走る男子にぶつかったようだった!

すると例の金髪の男の子がこちらに駆け寄ってくる。

???「ごめん!大丈夫か?」

環奈「瑠璃!!」

大丈夫と立ちあがろうとするも足に痛みが走り立ち上がれない。
観客の注目は瑠璃に向けられ他の選手も皆こっちを見ている。
ヤバい、早く立たなきゃと思えば思うほど立ちあがれなくなる。

???「無理しなくていい。痛いんだろ?」

聞き慣れた優しい声がする。北沢だった。

なんで?さっきまでいなかったのに、、。

北沢は審判に試合を止めさせ、瑠璃をゆっくり起こす。

北沢「ほら乗って?」

北沢は瑠璃に背中を差し出す。

瑠璃「でも、、」

瑠璃が戸惑っている間に何があったのかと野次馬が増える。

北沢「ほら、遠慮してる場合じゃないだろ?」

そう言う北沢の背中におぶられ瑠璃は保健室に向かった。

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