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瑠璃色の補習

第6章 体育祭

コンコンコン

瑠璃「はい、、⁈」

???「失礼します、、3年の風間です、、」

瑠璃が返事をするとさっきの金髪の男子が入ってきた。
瑠璃はあまり関わったことのないようなタイプの人と2人きりと言う状況に自然と肩に力が入る。

風間「あの、、隣りのクラスの風間って言います。さっきは悪かった。それ、痛い、、よな、」

金髪の男の子はバツが悪そうに下を向く。
見た目からは想像できない優しい口調にホッとする。

瑠璃「初めまして早河です!大丈夫!私の方こそボーっとしててごめんなさい!もう痛くないよ?」

瑠璃は風間に気を使わせないように出来るだけ明るく返事をした。
風間の表情が和らいだ気がした。

風間「それならよかった。好きな女が痛がってる姿とか見たくないし、、。」

瑠璃「うん!、、、えっ、、、?」

瑠璃は耳を疑った。初めて話した男の子に好きって言われた?しかも、ヤンキーに?
風間は瑠璃の目をしっかりと見ると

風間「俺、お前のこと一年の時から好きなんだ。電車でお年寄りに席譲ってる姿みて惚れた。」

と一息に言った。

確かに瑠璃はよく人に席を譲る。
そんなところを見ていた人がいたなんて驚いた。

瑠璃「そ、そうなんだ、、、ありがとう、、。」

風間「ごめん、驚かせて。でも、今すぐ付き合ってなんて言うつもりないし、だから、、俺と仲良くしてくれないか、、?」

仲良くしてと言われて断る理由などない。

瑠璃「うん。よろしくね風間くん!」

風間はお大事にと言い残し保健室を後にした。

そんなやりとりをどこか切なそうに外で聞いている男がいた。

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