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瑠璃色の補習

第6章 体育祭

ガラガラ


北沢「へー、お前モテんじゃん笑」

瑠璃「先生っ、、聞いてたんですか?」

北沢「だから、お前らがこんなとこで大事な話するから聞こえちゃったんだって笑」

瑠璃「別に大事だなんて、、」

北沢「お前、アイツと付き合うの?」

北沢の口調がさっきと違って少し冷たい気がした。
そんな些細なことで瑠璃の心はズキっと痛む。

瑠璃「そんなつもりは、、」

北沢「いいんじゃね?ああ言う奴ほど意外と硬派だったりするんだよな笑」

瑠璃「だから、、違っ」

北沢「ほら、体育祭だし告白すると上手くいくんだろ?付き合ってるうちに好きになるかもだし、だからお前たちも付きあっ」

瑠璃「やめて!違う!!、、、。私が好きなのは、、先生です!!」

瑠璃は言ってしまった、、と思ったが後悔はしていなかった。

北沢「、、、。」

瑠璃「北沢先生、好きです。大好きです。だから、、」
瑠璃は北沢の前に立つが目を合わせてはくれない。

北沢「早河、ごめん。君が俺に抱いている感情は憧れや安心感のようなものだ。恋ではない。」

瑠璃「どうして、、そんなこと言うんですか、、?」

北沢「それは俺が君が教師と生徒だからだ。それ以上でもそれ以下の関係でもない。」

何処か聞き覚えのあるようなありきたりなセリフで急に突き放された気がした。

瑠璃「せっかく振られるなら先生の言葉で振られたかった、、。」

先生は?先生は私のことどう思ってるの?

そう聞きたかったが怖くて聞くことができなかった。

北沢「、、、。早河には悪いけど、これが現実だ。さっき木田に会ってお前が保健室にいるって伝えておいたからその内迎えにくると思う。足、お大事にな。」

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