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瑠璃色の補習

第7章 修学旅行

修学旅行は3泊4日のコースで2日目と3日目は自由行動の日だった。

瑠璃たちも放課後ファミレスに集まってコースを決めたりしながらだんだん皆仲良くなった。

環奈「じゃあまた明日ねー!」
鷹野「じゃあな!」

環奈と鷹野くんは同じ塾に通っており、2人で先に帰った。

残されたのは私と風間くん。

瑠璃「私たちもそろそろ帰ろっか!」

風間「んだな!あのさ、早河、俺、やっぱりお前のこと好きだわ」

瑠璃「、、、///ありがとう、あのね、でも、、」

風間「俺、修学旅行でお前のこと落とすから。俺のこと好きにさせる。」

瑠璃「///、、、。」

風間「ごめん困らせて。とりあえず帰ろうか」

風間はとにかく優しい。イカつそうな見た目とは違い重たい荷物を持っているお年寄りに声をかけて運んであげたり、迷子の子どもを交番まで連れて行ってあげたり、瑠璃と一緒に歩く時でさえ必ず車道側を歩いてくれる。

同級生たちはその優しさに気づいていないようだが瑠璃は彼の1番いいところを知っていた。

そんな彼が自分をこんなに好きと言ってくれるのは嬉しかったし、その気持ちを蔑ろにはしたくなかった。
でも、、やっぱりどうしても忘れられない存在がいた。

北沢先生、、

でも、これ以上先生を困らせるわけにも行かないし、私が風間くんと付き合えばみんな幸せなのかな。
だから今日の帰り風間くんに私の答えを伝えよう。

風間「じゃあ、俺こっちの電車だから、また明日な」


瑠璃「じゃあね!風間くん、あのさ、やっぱり私と、」

瑠璃は勇気を振り絞ってさっき決意した気持ちを伝えようとする。
しかし風間は瑠璃の視線が自分から何かに移ったのに気づいた。

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