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瑠璃色の補習

第7章 修学旅行

??「おい高校生!こんな時間まで何してんだよ!」

風間の後ろからやってきたのは北沢だった。

瑠璃「先生、、。」

風間は瑠璃の頬が少しだけ赤らんだ気がした。

北沢「ったく、もう10:30だぞ!会ったのが俺じゃなかったら生徒指導案件だからな!ほら早く帰った帰った!」

どうして先生はいつも大切な時に現れるんだろう。
やっぱり私は、、北沢先生が好きだ。

北沢「風間、女の子をこんな時間まで連れ遊んじゃダメだろ!好きな女なら大切にしてやれ」

風間「何で知ってんだよ!」

北沢「お前ら見てりゃ分かるっつーの」

〜〜〜♪♪
ちょうど風間が乗る電車が来た。
風間は何か言いたそうだったが、

風間「じゃあな早河!また明日な!」

そう言って風間くんは電車に乗っていった。


瑠璃と北沢は2人きりになってしまった。

北沢「早河はどっち方面なの?」

瑠璃「私は緋山線です」

北沢「俺と一緒。この時間混むんだよなー笑」

一緒なんだ、、瑠璃は少し嬉しかった。

北沢「風間と同じ班になったんだ。」

あの保健室の後から先生はあの日のことをなかったことにしているからどう言う意図で言っているのかわからなかった。

瑠璃「はい、、。風間くん、思ってたよりもいい人です。」

北沢「、、。そっか、、。修学旅行、俺も行くから。」

瑠璃「えっ?」

北沢「お前らの引率あたっちまったんだよ。お前ら7班だろ?俺の担当班だから迷惑かけんなよー!笑」

先生はいつものおちゃらけ口調で笑っているが瑠璃にとっては重大事項だった。

そっか、先生も一緒なんだ、、。

先程、風間の気持ちに答えようと思った決意は瑠璃の中で大きく揺らいでいた。

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