テキストサイズ

瑠璃色の補習

第7章 修学旅行

目的地の駅にバスが着くとクラス単位での観光が始まった。
初日の今日はみんなで清水寺。
たくさん写真を撮ったりお土産屋さんを見たり楽しかった。
班のメンバーもみんな楽しそう。

トイレ休憩ということで、みんなを外で待っていると

北沢「お姉さん、楽しんでますか?笑」

と先生。
この間一緒に帰ったとき以来だ。
ちょっぴり気まずい。
でも、さすが先生は大人。
先生の言葉からは気まずさを1ミリも感じさせない。

瑠璃「はい、、。先生は誰と回ってるんですか?」

北沢「何?心配してくれてんの?笑 俺は見回りだから1人だよ!早河が一緒に回ってくれるなら大歓迎だけど?笑」

この人は私のことを振ったくせに何を言ってるんだ
と心の中で思いながら旅のしおりを開く。

瑠璃「この後の予定は、、」

ひとりごとのように呟くと

北沢「今日はもうホテルに戻るよ!いっぱいご飯食べて早く寝て明日の班研修に備える感じかな!」

と先生。
そんな2人の時間も束の間で

環奈「るりー!なにしてんのー?こっちこっちー!」

と呼ばれる。
この穏やかな時間があっという間に終わってしまうのがなんだか名残惜しくてぼーっとしていると

北沢「早河、呼ばれてる。行っといで?」

と先生。

先生を残して環奈たちと合流した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ