テキストサイズ

瑠璃色の補習

第7章 修学旅行

北沢「早河、眠る準備できたらこっちおいで?」

ベッドをポンポンってする先生。

クイーンベッドが一つしかないこの部屋では当たり前だけど2人は同じベットで眠ることになる。

補講のときに先生と同じベッドでうたた寝してしまったことがあったがそれとこれとは違う。

ドキドキしながらベッドの淵に腰掛ける。
先生は振った相手と一緒に眠るの嫌じゃないのかな、、。


瑠璃「お邪魔します、、。」

北沢「もっとこっちおいで?」

北沢は自分が端によって瑠璃を真ん中に寝かせてくれる。

北沢「じゃあ、暗くするよ??怖くない?」

瑠璃「大丈夫です。」

北沢は間接照明だけ残して部屋の電気を消した。
いつもの補講とは違う。
ついに、、と思うと北沢のことを信頼していても瑠璃の肩には力が入ってしまう。
だけれど、北沢の言葉は意外なものだった。

北沢「俺さ、今日は無理してする必要ないと思う。早河が頑張るっていうならその気持ちを喜んで受け入れるけど、少しでも怖いな嫌だなって思うならこんなに楽しい修学旅行中に無理する必要はないと思う。もし、そうなら俺が上手く報告しとくから、進級の心配はしなくて大丈夫だけど、どうする?」

北沢はさっきまでのお酒を飲んでいた時とは違い、しっかり瑠璃の目を見て話した。
そのおかげで瑠璃も自分の気持ちに素直になれる。

瑠璃「緊張はしてるけれど、、怖くはないです、。」

その言葉を聞いて少し嬉しそうな顔をする北沢。

北沢「うん、。そっか、。じゃあ、ゆっくりちょっとだけしてみようか。いつも通り、嫌な時は嫌っていうんだよ?」

瑠璃の頷きを確認すると北沢はゆっくり瑠璃を抱きしめた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ