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着いた先の病院は成瀬総合病院。
偶然にもそこは北沢の幼馴染が経営する病院だった。

藤咲は運転手に車を裏口につけるように伝えた。

藤咲「北沢先生、瑠璃ちゃん、つきました。」

瑠璃は北沢に抱きしめられよほど安心したのか、北沢の胸にもたれかかり眠ってしまっていた。

北沢が起こさないように瑠璃を抱き上げ車を出ると、院長である成瀬絋が瑠璃と北沢を待っていた。

北沢「絋！お久しぶり。」

成瀬「丈瑠？運ばれてきた女の子ってお前の生徒？」

北沢「あぁ。せっかく久しぶりの再会だってのに、こんな形で会いたくなかったよ、、。」

藤咲は2人が知り合いであることに驚いていた。

成瀬「お前も辛かったな。とりあえず診察室にどうぞ。」

成瀬に通された診察室はプライバシーがきちんと守られるように他の患者とは接触しない部屋だった。

成瀬「ええと、この子が早河瑠璃ちゃんね。」

北沢の胸にしがみついたまま眠る女の子の顔を覗き込みながら成瀬はカルテを作成していく。

成瀬「怖い思いしただろうし、せっかく安心したところだろうからできるだけこのまま診察しちゃうな。」

成瀬は眠ったままの瑠璃の身体を診ていく。

成瀬「背中や腕にひどい打撲痕があるなぁ、相当怖かったと思うよ、、。丈瑠、証拠として写真撮るよ？」

北沢「あぁ。」

成瀬「次は性器のところ観ていくからそっと瑠璃ちゃんを診察台に下ろしてくれ。結構しんどいと思うからお前辛かったら外で出てていいからな？」

北沢「ありがとう。でも、大丈夫。瑠璃がどれだけ辛い思いしたのか俺が知っててあげないと、、。」

成瀬「分かった。じゃあ、診ていくな。」

成瀬がおむつの脇のところをビリッと破いた時に

瑠璃「せんせぇっ、、どこ、、きたさわせんせっ、、せんせえっ、ふえーん、、」

瑠璃が目を覚ました。