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瑠璃色の補習

第9章 修学旅行3

成瀬「起きちゃったか。少し早かったね笑
瑠璃ちゃん大丈夫だよー?北沢先生そこにいるよ?」

北沢「瑠璃、大丈夫だから。先生いるよ?一緒にいるよ?」

北沢が瑠璃の小さな手を握りしめると少し落ち着いたが見知らぬ場所と見知らぬ男に怯えたままだった。

成瀬はおむつ姿だった瑠璃に肩からガウンをかけてあげると瑠璃に目線を合わせてゆっくり話し始めた。

成瀬「瑠璃ちゃん?こんにちは。今ここは病院です。瑠璃ちゃんは今、北沢先生と一緒に病院に来たところね?僕は医師の成瀬絋。北沢先生とは幼稚園の頃からの知り合いなんだけれど、今、瑠璃ちゃんの痛いところを治してくれ〜って頼まれたところだったの。瑠璃ちゃんのこと少しだけ先生診てもいいかな?」


瑠璃「コクン、、」

流石は成瀬。多くの子供達の相手をしてきているだけある。

成瀬「ありがとう!それじゃ北沢先生に側にいてもらうから、チックン頑張ってみよっか?」

成瀬は彼女が以前退行したことからも瑠璃が退行剤を打たれていることをほぼ確信していたため、小児科モードで瑠璃に接する。

瑠璃「いたいのいやぁ、、」

成瀬「大丈夫。先生チックン上手だし北沢先生もいるからね!」

北沢「瑠璃大丈夫だから。」

瑠璃「うん、わかった、、。」

成瀬「いい子だ。瑠璃ちゃんじゃあちょっとだけ我慢だよー!10数える間だけ我慢だよ〜!いーち」

瑠璃「いたいー!!やなのぉー!、」

北沢「瑠璃、ちょっとだけ我慢だよ!がんばれ!」

成瀬「丈瑠、ちょっとだけ抑えてて?」

そういうと5数え終わる前に成瀬は採血と鎮静剤投与を終わらせた。

成瀬「瑠璃ちゃんよく頑張ったね〜!偉かったなぁ!!だんだん眠たくなってくるかもしれないけれどそしたら眠っちゃっていいからね?」

瑠璃「うん、、せんせぇ、どこにもいかないでぇ、、」

北沢「大丈夫だよ。おやすみ瑠璃。」

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