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能里子見聞録

第3章 高校の想い出

 状況を整理すると、女子のお尻が能里男くんのおちんぽに当たったまま動かないって事よね? 

「うぜぇから、少し腰を引いたんだ。そしたらさ、また尻を押し付けてきやがった……」

 あら、嬉しいじゃない? って、わたしはからかったの。

「そうは言うけどよ、顔が分かんねぇんだぜ? オレの好みじゃなかったら、どうすんだよ?」

 この頃って、男女問わずメンクイさんが多いわよね。能里男くんも、当時の一番人気のアイドル推しだったから、誰であっても拒否してたんでしょうね。ある意味、お子ちゃまね。

「どんな面してやがるんだと思って、顔を覗こうとしたんだけどよ、ずっと向こうを見たままなんだ。どうやっても顔が分からない。髪は肩まであったから、余計に顔が隠れていた」

 背は能里男くんくらいは有ったそうよ。そりゃそうよね。そうでなきゃ、お尻がおちんぽに当たらないもの……

「迷惑な女だったよなぁ……」

 能里男くん、思い出しながら怒っていたわね。わたしは笑うしかなかったわ……

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