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出会い系サイトのレイプマン

第1章 レイプマン登場

カラン、カラン、コロコロと空き缶が転がる音が聴こえた。ガソリンスタンドの敷地は、せいぜい200坪で、あまり広くはなかった。昭和の時代なら十分な敷地の広さだったことだろう。田中理沙は、目の前の道路を、右に進むか、左に進むか、なやんだが、右を選んで走り出した。黒田明の乗って来た車は、平成25年程度の白いクラウンだったのは記憶しているし、内装がシンプルだったのを、覚えている。平成25年だと、値打ちはほとんどなくて、査定はないと判断しても間違ってはいない。黒田明は車が好きらしく、話題もトヨタ自動車から始まり、日産、ホンダと、話題は尽きることもないくらい豊富だった。舌の回転が早くて、面白かったのが魅力だったに違いない。クラウンの駐車の仕方からして、いかにも右から来たような気配を感じたのだろう。黒田明は車好きで、田中理沙は記憶力のある女の子だったに違いない。記憶力は20台では冴えていて当然で、これはだんだん歳と共に劣化してしまう。

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