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田中理沙も自分だけなら、逃げ出すことが出来る。しかし友人の佐藤真理恵を、残して行くことは出来なかった。真理恵！あたしが、おんぶするわ、肩から手を離さないでよ、田中理沙はパジェロから降りて、佐藤真理恵をおんぶして逃げてした。ハア、ハア、ハア、ハア、バイパス道路に、出たいところだが、まだあたりは薄暗い。誰もいなければ、たちまちあの3人に拉致されてしまう。田中理沙は身を隠すことが、先決だと判断していた。まだ、薄暗い夜明け前、田中理沙が上を見上げると、看板が目についた。サバイバルゲーム場の入口には、太い丸太で造られた門があり、閉じられた状態になっていた。よくみれば、鍵までは、掛けられて、いなかった。背中におんぶしている、佐藤真理恵が気をきかして、門の扉を少しだけ開けた。田中理沙は、佐藤真理恵をおんぶして、サバイバルゲーム場の中に侵入して行く。サバイバルゲーム場の中には、2階建のログハウスが建てられていた。