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こっくり、こっくり、と浅い眠りに着く田中理沙は、はっ！とした。夢か…なんで、あんな、夢を観たんだろう？理解は不思議に思った、おじいちゃんほ戦争体験の夢を、こんな場所でみるなんて。逃げてばかりではダメだ！敵に勝てやしないぞ！と、おじいちゃんが、教えてくれているかのようだ。ねえ？真理恵、あたし、どれくらい寝てたのかな？えっ、ほんの5分ぐらいよ、それよりも理佐？この洞窟をこれから進むの？真理恵も痺れが抜けて、体力が回復していた。さっきまではお荷物だったが、もう大丈夫だ。先に行きましょう！真理恵、田中理沙はペンシル形ライトを右手に持ち、ややかがみながら、先に歩き出した。その後を真理恵も着くて行く。この洞窟は掘られてけら、100年以上の歳月が経っている。利用目的は勿論稲作造りにかかせない水源の確保だ。戦前の時代は電力も水中ポンプもなくて、森に降った雨水は貴重な水源だった。洞窟の(用水路)手前に小さな、ため池を造っては、夏の日照りが続いた時など、そのため池の水を使いしのいでいた。