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理沙、家族を守れ！って、言葉で、今、私、気がついたの、拓也さんは、長男だもの、両親をまもらないと、いけないもんね。それなのに、私は、
私と、お母さんとでは、どちらが、大切なの？どうなのよ？答えてよ？なんて拓也さんに、迫ったりしてたの、私が、私が、ばかだったのよ、こんな時に、元の婚約相手の事を、惜しんで悔やむ、真理恵、田中理沙は黙って聴いていた。

真田刑事の白いライトバンは、高滝神社に向けて、走行をしていた。助手席には林家商店の御主人が乗り、後部座席には、ドライブイン山鳥若旦那も乗っていた。その後ろには、パトカー6号と、応援のパトカーが、2台付いていた。刑事さん、実は刑事さんには、話していないことが、ありましてね、高滝神社の地下にはただの、青道があるだけでは、ないんですよ。林家商店の御主人は、車を走らす真田刑事に、打ち明けるように、話出した。私のじいさん、つまり、私の祖父がですね、戦前に、この高滝部落の町会長をしていました。