デーモンハント
第9章 仮面の悪魔
二人は灯りで照らされた廊下を歩く。
所々にある、血の跡らしきものを横目で見ながら、ソレルの鼻を頼りに進んでいった。
そして、たどり着いたのはひとつの部屋だ。
その部屋の扉は豪華に装飾されていて、一目でVIPルームであると分かるものだった。
「……悪趣味」
エルザがぼそりと呟くと、ソレルは苦笑して扉を見る。
「この先にいます」
ソレルが言った直後、エルザは扉を蹴破った。
「あらら、ワイルドですね」
ソレルが目を丸くしながら言葉をこぼす。
エルザが部屋の中へと進むと、室内にある大きなソファーに腰を掛けている、仮面の悪魔の姿があった。
「あーあ、偉大な方っていうのも、案外弱かったんだねぇ」
仮面の悪魔が残念そうにため息をついて、ゆっくり立ち上がる。
エルザは悪魔を睨み、剣を構えた。
「シフォンを返しなさい」
エルザが険しい表情で悪魔を睨むと、悪魔は肩を震わせてククッと笑う。
「ダメ、あの娘はボクのおもちゃなんだから」
そう返した悪魔は、二度手を鳴らした。
すると悪魔の後ろからロープで吊るされたシフォンの姿が浮かび上がる。
それを見たエルザは目を見開き、服を破られ、犯された痕跡のあるシフォンの事を見た。
「シフォン!」
エルザが叫ぶが、シフォンはぴくりとも動かない。
悪魔がおもちゃにすると言った事を考えれば、死んではいないだろう。
そう分かっていても、体が冷えるような不安感が腹の底からせり上がってくる。
「さぁ、殺し合おう、この娘の所有権をかけて」
悪魔は言いながら、口の端をつり上げた。
エルザは悪魔を睨む。
「所有権?ふざけないで!シフォンは物じゃない!」
エルザは声を荒らげ、悪魔に向かって飛び込んだ。
所々にある、血の跡らしきものを横目で見ながら、ソレルの鼻を頼りに進んでいった。
そして、たどり着いたのはひとつの部屋だ。
その部屋の扉は豪華に装飾されていて、一目でVIPルームであると分かるものだった。
「……悪趣味」
エルザがぼそりと呟くと、ソレルは苦笑して扉を見る。
「この先にいます」
ソレルが言った直後、エルザは扉を蹴破った。
「あらら、ワイルドですね」
ソレルが目を丸くしながら言葉をこぼす。
エルザが部屋の中へと進むと、室内にある大きなソファーに腰を掛けている、仮面の悪魔の姿があった。
「あーあ、偉大な方っていうのも、案外弱かったんだねぇ」
仮面の悪魔が残念そうにため息をついて、ゆっくり立ち上がる。
エルザは悪魔を睨み、剣を構えた。
「シフォンを返しなさい」
エルザが険しい表情で悪魔を睨むと、悪魔は肩を震わせてククッと笑う。
「ダメ、あの娘はボクのおもちゃなんだから」
そう返した悪魔は、二度手を鳴らした。
すると悪魔の後ろからロープで吊るされたシフォンの姿が浮かび上がる。
それを見たエルザは目を見開き、服を破られ、犯された痕跡のあるシフォンの事を見た。
「シフォン!」
エルザが叫ぶが、シフォンはぴくりとも動かない。
悪魔がおもちゃにすると言った事を考えれば、死んではいないだろう。
そう分かっていても、体が冷えるような不安感が腹の底からせり上がってくる。
「さぁ、殺し合おう、この娘の所有権をかけて」
悪魔は言いながら、口の端をつり上げた。
エルザは悪魔を睨む。
「所有権?ふざけないで!シフォンは物じゃない!」
エルザは声を荒らげ、悪魔に向かって飛び込んだ。