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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く



「のんちゃん、お疲れ様。診察、どうだった?」

わたしの診察や治療のスケジュールには、陽太先生にも伝わっているようだった。
さっき大海先生が話したことを、迷い迷いそのまま伝える。陽太先生は顔色ひとつ変えずに話を聞いていた。
励ますでも心配するでもなく、陽太先生はなんてことないように言った。


「そっか。……一緒に散歩でもする?」


浮かないわたしの顔を見て、そう言ってくれたのかもしれない。わたしが頷くのを見て、陽太先生はにっこりと笑った。


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