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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く




ウッっ。



慌てて両手で口を押さえて、出かけたものを止める。

飛び起きて、枕元の洗面器に、たまらず吐き出した。酸っぱくて苦い胃液がむくむくと湧き上がる。



吐いた。

もう一度、洗面器へ顔を埋める。



ホルモン剤の威力は凄まじかった。
倍の量にしたから、なおさらだった。
吐き気止めは、使っているはずだった。しかし、どうにも効いていないような、そんな吐き方をした。


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