ほしとたいようの診察室
第8章 入院生活は続く
ゲホッ!
ゲホッ、ゲホッ!!
咳も止まらず、息は吸っても吐いても苦しい。
おまけに、体がだるい。
そっと枕元の時計を見やると、まだ夜明け前。4時だった。
「ハァ、ハァ……」
熱くて気持ち悪くて、苦しくて。
誰も来ないだろうと、パジャマを脱いでキャミソール姿になる。汗でぐっしょりになっていたパジャマは、もう使い物にならない。そう思って足元に放ったけれど、新しいパジャマを出して着ることができない。
脱ぐだけで、体力が全て削がれてしまったようだ。そのまま、ベッドに横になった。
これ以上、身動きを取ることはできなかった。
咳をし続けていた。
どれくらい時間が経っただろうか。
段々と明るくなる窓の外に安心と、焦りが湧き上がる。
咳の音を抑えたくても抑えきれず、背中がどんどん痛くなる。
そして、とうとうその時はやってきた。
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