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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く



ベッドに横にされる。すでに大海先生と吹田先生が待ち構えていた。


「まーったく、どこに行ったかと思ったら」


吹田先生がわたしを見据えてもう逃さないような目をする。


「まぁ、お灸を据えるのは処置の後に。とにかく、腹痛の様子を見ましょうか」


反対に、大海先生は優しい眼差しでわたしを見据えていたが、かえってその方が怖いのはなぜなのか。




腹痛に冷や汗をかきながら、発熱で顔を赤くするわたしに、陽太先生と吹田先生は点滴と氷枕の用意をし、大海先生はお腹のエコーの準備を進める。



ほてっていた体が、ゆっくりと冷やされていく。目をつむったら、このまま寝てしまいそうだった。



吹田先生がわたしのお腹を露出させる。



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