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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く



「陽太先生に、そばにいてもらう?」



なかなか頷かないわたしに、吹田先生が言う。

陽太先生は、「のんちゃんが良いなら」と頷く。



おぶられた時の大きな背中の安心感を思い出していた。
陽太先生と一緒なら……少し落ち着けるかもしれない。



「ようたせんせ……そばにいて」



言いながら陽太先生の服の裾を掴む。




陽太先生は困ったように笑って、頷いた。





……

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