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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く

……



「じゃあ、のんちゃん、準備できたかな?」



カーテンの向こうには、大海先生と吹田先生、それから陽太先生がいて。
わたしの着替えを待っていた。


痛むお腹を抱えながらズボンと下着を脱いで、あのピンクの椅子に座ると、バスタオルを腰から下にかける。


「……できました……」


「うん。じゃあ陽太先生そっち行くからね」


カーテンから陽太先生がすっと顔を出す。
わたしの近くに寄ると、そっと手を握った。



「頑張ろうね、のんちゃん」



恐る恐る、頷く。


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