テキストサイズ

ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く






「のんちゃんがいま、辛い気持ちを抱えているなら、教えてほしいな」


憂うような優しい瞳を、じっと覗き込む。






「わたしの、気持ち……?」








心の中のいろんな扉を開けるように、探す。


陽太先生が聞こうとしてくれている、わたしの心の声がどこにあるのか。






「……教えてほしいんだ。逃げるほど、追い詰められてしまったのんちゃんの、心の声を」












ストーリーメニュー

TOPTOPへ