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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く





わたしは、起きあがる。

衣擦れの音が大きく響く。

陽太先生の顔を見つめた。




言葉を探していた。

なんで今日は、病院を出ることにしたのか。
そして、窓の外に目をやる。陽が落ちてもうすぐ暗がりになろうとしている夏の空を見上げた。


今日は。この窓を開けたことから始まった。
腹痛に、絶望して。







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