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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く





のんちゃんが顔を上げた。

ぽつり、と綺麗な涙が一雫、頬を落ちていく。

瞬きしたまつ毛は濡れ、瞳は大きく揺れていた。

俺は無意識に言葉を紡いでいた。





「のんちゃんの病気が治るまで、そばにいる。辛いときも苦しいときも。そばにいるよ。約束する」








今、約束できる最大限の言葉を。







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