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ほしとたいようの診察室

第3章 お仕事&お仕事

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「えーっと、星川のぞみさんね」


吹田先生が椅子に座ったわたしに向き合う。
陽太先生と目を合わせると、少しやれやれと言うように笑った。

しかし、吹田先生のメガネの奥で、なんとなく目の色が変わるのを見逃さなかったわたしは、縮こまる。


「のんちゃん、忙しいところ呼んで悪かったねぇ」


「……いえ……」


小さい声で応える。



警戒心がMAXになったところで、空気を破るように、診察室のドアがノックされた。

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