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ほしとたいようの診察室

第3章 お仕事&お仕事



「具体的な治療は、薬物療法で当分は様子を見ていくことになるかな。それから……」


まだ何かあるのか、と身構える。


「月1回の血液検査と……。のんちゃん、1度婦人科にもかかった方がいいかな」


「ふ、婦人科……? なんでですか」


「生理不順。多分この病気から来るものだと思うから、1度ちゃんと調べてもらった方がいいと思う」

「調べてもらうって……?」




不安げな顔を隠せずにいると、またもや診察室にノックの音が響いた。

コンコンコン……。



「あ、来たかな。はーい、のんちゃん診察中でーす」



次に診察室の扉を開けたのは……








「やっほー、のんちゃん。迎えに来たよ」


診察室の空気に似合わないような明るい声が響く。

「……叶恵さん?!」

嫌な予感が更に増していくけれど、先生達に囲まれた手前、身動きは取れない。


「いまから一緒に、婦人科に行くよ。検査するからね」


……検査って、何するんだろう……。

不安を抱えたまま、今度は叶恵さんに連れられて、婦人科へと移動した。



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