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ほしとたいようの診察室

第4章 心と身体

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病院に着くと、小児科病棟の方から蒼音くんが歩いてきた。見た感じ蒼音くんも私服で、これから帰るようだった。


「おや……! 陽太先生?! 明けなのにどうしたんですか!」


「おー、蒼音くん、朝ぶりだねぇ〜。付き添いで来た」

蒼音くんは、陽太先生の陰に隠れていたわたしに気づいた。
そっと顔を出すと、蒼音くんと目が合った。



「あー……なるほど、のんちゃん、もしかして帰っちゃった?」



受診のことは蒼音くんも知っていたようだった。

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