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ほしとたいようの診察室

第4章 心と身体


side:陽太


のんちゃんに言われて、病院からの帰り道が、今日2度目だと思い出す。

日頃から病棟からの呼び出しもあることを考えると、なんということはない。
散歩みたいなものだ。


2度目の帰り道は月明かりの下。

のんちゃんは時々、蒼音くんが持たせてくれた袋の中を覗き込み、嬉しそうな顔をしていた。


好物は昔から変わらずか……。



そういえば、吹田先生から連絡を受けた時、俺はあの日のことを思い出していた。

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