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初体験直前よくある話

第4章 何回できるかなあ?

2回目の射精が終わった後、私はしばらくの間、放心してシンジの身体から離れられなかった。

だけど、私はシンジのことを好きになったわけじゃない。
シンジの顔だち、キャラは、私の好みとは真逆。
私が好きなのは、やっぱり彼氏のトシオなんだ。

ただ、カラダが言うことを聞かない。シンジのチンポがまだ私の中にある。カラダ同士も密着している。シンジが私を強く抱きしめているんだ。
《カラダが…めちゃくちゃ気持ち、いい…》
横の壁の大きな鏡は、否応(いやおう)なく私の視界に飛び込んでくる。そこに映り込む、リアルな男(シンジ)と女(私)の全裸抱擁シーン。
《ああ…。この嫌いな男子…シンジともっと…、もっとセックスがしたい…。何度も何度も、したい…。カラダが…めちゃくちゃうずく…》
私は、自分の果てしない性欲を呪(のろ)った。

やがて、シンジが離れた。シンジともっと交わりたいという欲望が、私の中を駆け巡った。
「リコ…、ごめんね。リコのこと、めちゃくちゃ欲しかったんだ…。彼氏を裏切るようなことをさせて、本当にごめん…」
今さら謝る?謝るくらいなら、最初から襲ってこなければいいのに。
「中に出してしまったのも、ごめん。幸い、僕、貯金はいっぱいあるんで、降ろすにしても産むにしても安心して」
勝手な物言い…。どっちもカラダに負担なんだけど?この歳で子供を産むなんて、嫌だよ…。
「それから、僕と恋人関係になるとか、結婚するとか必要ないからね。引き続き、彼氏を好きでいていいよ。僕は、ただリコのカラダが欲しかっただけだから」
うん…。それは、私にも都合がいいな。私のカラダ目当て、欲望を満たす目的だけで私を犯したというのは、後腐れなくて、良い。

私はベッドを離れ、浴室に入った。
シャワーを浴びながら
《これ限りで、シンジとは、もう終わりね…》
と思う。それが、当然。
シャワーの湯が、お乳に、おしりに、アソコに当たる。
ビクビクッ。お乳がプルプルと揺れた。腰がうごめいた。

用意してくれていたバスタオルでカラダを拭き、ショーツを着け、スポーツブラを着けた。
体操着のシャツと短パンも着けた。
「シャワーが終わったら、そのまま出て行っていいよ」
とシンジに言われている。
私は、しかし2階に上がりシンジの部屋のドアを音を立てないように少し開いて、中をうかがっていた。

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