
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
220 昔の話し(1)
「わたしもビール飲もおうっと」
きよっぺはそう呟きながら立ち上がり、そして冷蔵庫から缶ビールを持ってくる。
「ふうぅ…」
そしてローソファーの隣に座ってゴクリと一口飲み、そんな吐息を漏らした。
「そういえばさぁ、わたし昔の話しとか、自分の話しばかりしていてこっぺの今の事をちゃんと訊いていないわよねぇ」
そう言ってきたのだ。
「あれ、そうだっけ?」
「うん、そう、ちゃんと訊いてないわよ、知りたいなぁ…」
そう言ってくる彼女に、なんとなく昔の面影に戻った様な雰囲気を感じてきた。
「そうか…」
「あら、話したくないな別にらいいけど…」
と、悪戯っ子の様な笑顔をしてくる。
ああ、昔のきよっぺだ…
その彼女の悪戯っ子の様な笑顔は、そう、あの昔の頃の、中学生時代の頃を私に想い返させてきた。
「い、いや、そんな話したくないとかはないけどさ…」
私は苦笑いをし、一口ビールを飲み、用意されているチーズを頬張る。
「じゃあねぇ、今の仕事の現状的な…」
そして大きな瞳をキラキラと輝かせ、そう訊いてきた。
「今の仕事か…」
そして私は簡単に端よりながら、話しをしていく…
大学卒業後に○○○商事株式会社に就職し、まずは営業畑から始まった事…
そして大学の先輩に当たる山崎専務、(当時は営業本部長)と出会った話し…
第二営業課長からのコールセンター部長昇進…
その後山崎本部長が専務に昇進し、後にすぐにピックアップしてもらい本社本部長兼、吸収合併を仕掛けた某生命保険への執行役員へと就任し、現在に至る…
等々を、ざっくりと掻い摘まんで話しをした。
「うわぁ、それって大出世物語じゃん」
驚きながら言ってくる。
「いや、そんな、大出世なんて…」
「だってぇ、あの○△生命保険の執行役員になったんでしょう、すごいわよぉ」
「いや、役員って云ったって名ばかりの傀儡役員だし…」
「えっ、そんなことないじゃん、吸収合併した側からの執行役員なんだから立場的にもかなりアレじゃん」
「うん、ま、それはそうなんだが…」
なるほど…
きよっぺもよくサラリーマンの世界を理解している様であった。
「そうかぁ、あの○△生命かぁ…」
「えっ、知ってるの?」
なんとなく、彼女のその呟きが気になった…
「わたしもビール飲もおうっと」
きよっぺはそう呟きながら立ち上がり、そして冷蔵庫から缶ビールを持ってくる。
「ふうぅ…」
そしてローソファーの隣に座ってゴクリと一口飲み、そんな吐息を漏らした。
「そういえばさぁ、わたし昔の話しとか、自分の話しばかりしていてこっぺの今の事をちゃんと訊いていないわよねぇ」
そう言ってきたのだ。
「あれ、そうだっけ?」
「うん、そう、ちゃんと訊いてないわよ、知りたいなぁ…」
そう言ってくる彼女に、なんとなく昔の面影に戻った様な雰囲気を感じてきた。
「そうか…」
「あら、話したくないな別にらいいけど…」
と、悪戯っ子の様な笑顔をしてくる。
ああ、昔のきよっぺだ…
その彼女の悪戯っ子の様な笑顔は、そう、あの昔の頃の、中学生時代の頃を私に想い返させてきた。
「い、いや、そんな話したくないとかはないけどさ…」
私は苦笑いをし、一口ビールを飲み、用意されているチーズを頬張る。
「じゃあねぇ、今の仕事の現状的な…」
そして大きな瞳をキラキラと輝かせ、そう訊いてきた。
「今の仕事か…」
そして私は簡単に端よりながら、話しをしていく…
大学卒業後に○○○商事株式会社に就職し、まずは営業畑から始まった事…
そして大学の先輩に当たる山崎専務、(当時は営業本部長)と出会った話し…
第二営業課長からのコールセンター部長昇進…
その後山崎本部長が専務に昇進し、後にすぐにピックアップしてもらい本社本部長兼、吸収合併を仕掛けた某生命保険への執行役員へと就任し、現在に至る…
等々を、ざっくりと掻い摘まんで話しをした。
「うわぁ、それって大出世物語じゃん」
驚きながら言ってくる。
「いや、そんな、大出世なんて…」
「だってぇ、あの○△生命保険の執行役員になったんでしょう、すごいわよぉ」
「いや、役員って云ったって名ばかりの傀儡役員だし…」
「えっ、そんなことないじゃん、吸収合併した側からの執行役員なんだから立場的にもかなりアレじゃん」
「うん、ま、それはそうなんだが…」
なるほど…
きよっぺもよくサラリーマンの世界を理解している様であった。
「そうかぁ、あの○△生命かぁ…」
「えっ、知ってるの?」
なんとなく、彼女のその呟きが気になった…
