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シャイニーストッキング

第2章 絡まるストッキング1

 100 武石健太 ⑨

「へぇ、そうなんだぁ、佐々木部長の大学時代を見てみたいわぁ…」
 そう微笑みを浮かべながら、蒼井さんは
「よいしょっ」
 と、いいながら、堀コタツ式の足元を持ち上げて、俺の方に爪先を向けるカタチの横座りをしてきたのだ。

「あ、ごめんね、よいしょっ、なんて、おばさん丸出しね…」
 再び、照れ笑いのはにかむ笑みを浮かべて、そう云ってきた。

「一日中ヒール履いてると痛くて…」
 そう言いながら、横に置いた美しい脚を、魅惑的な光沢の艶のストッキング脚の、足の裏近辺を、左手で触れて、軽く揉み始めてきたのである。

 うわっ…
 俺はその蒼井さんの何気ない所作に、つい視線を向け、そしてその美しいストッキング脚の裏から爪先を凝視してしまう。

 ああ、ヤベぇ、堪らないや、俺が揉んでやりたい…
 オールスルーのストッキングから、ナイロン繊維に包まれたピンク色のペディキュアの爪先が見える。
 それはストッキングフェチにとっては絵も知れない魅力的な存在なのだ。
 そしてストッキングが放つ光沢の艶の輝きは、まるで宝石の輝き、つまりはダイヤモンドのキャラットに等しいといえるのである。

「ああ、気持ちいい…」
 蒼井さんはそう呟きながら足の裏近辺から爪先に掛けて揉んでいるのだ。
 俺はその様子をドキドキと昂ぶらせながらも、視線が外せないでいた。

 ああ、代わって揉みたい…
 そしてそう想いながら見とれていて、ふと、気付いた事があったのだ。
 それは蒼井さんの穿いているストッキングの質感である。
 見る限りそのストッキングは、限りなく薄く、かつ、艶々と魅惑の光沢の輝きを放っていた。
 そして爪先から脚首、そして脛にかけて緩みやたるみは見受けられずにピタリと密着していて、まるで第2の皮膚の様なのである。
 そしてそのストッキング脚の全体の艶々が、まるでストッキングフェチの男達の熱い視線を意識、いや、魅了する事を想定している様な魅惑的な美しいストッキングを穿いているのだ。
 自分がゆかり先輩によりストッキングフェチに目覚めて以来、今迄、世の中の沢山の、様々な女性の、特にストッキングが必需品のOL達のストッキング脚を眺め、観察してきた事でわかった事があったのだ。
 それは、ほぼ殆どのそれらの女性達にとってストッキングの存在は、ただの靴下であり…




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