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シャイニーストッキング

第8章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一

 239 困惑と不惑

 ところが、このローションを塗るという行為がいけなかった…

 この美しく滑らかな、綺麗な肩周りのカーブの曲線が最近の私にはゾクゾクしてしまうほどに、脚フェチとはまた違った新たな第二のフェチの嗜好といえる性を刺激してくるのである。
 確かこの前律子を愛した時にも、この美しい肩周りの曲線にむしゃぶりついた記憶があり、そしてその昂ぶりの記憶が蘇ってきたのだ。
 
 そしてローションをこの肩周りから背中に掛けて塗るという行為は、私にとっての律子に対する、まるで愛撫に等しい行為といえたのである。

 う、あ、や、ヤバい…

 ドキドキがウズウズとした昂ぶりに変わっていく。
 そしてそんな私の変態的な昂ぶりの感情が、この手の平を通して律子に伝わってしまった様であった。

「あ、あら…」
 と、律子は首をこちらに向けて呟いてきたのである。
 そして律子と私の目が合った。

 ズキズキズキズキ…

 ヤバい…

「あらあら、まだ、ダメですよ…」

「えっ…」
 
 そう律子は不思議な言葉を言ってきたのである。

 えっ、なんだ…

「うふふ…」
 そしてそう笑みを漏らしながら
「遊んできますねぇ」
 そう言って、子供達のいる流れるプールに向かって走っていった。

 私はそんな律子の後ろ姿を、再びドキドキとした高ぶりを感じながら見送っていく。

 なんだ…

 なんだ、今の言葉は…

 そして思わず、昂ぶっているサーフパンツの股間の辺りを見つめる。

 あ、ヤバい…

 勃起ってる…

 なんと私は律子の背中に日焼け止めローションを塗っただけで、一人昂ぶり、興奮し、勃起たせていたのだ。

 な、なんだ…

 まるで10代の子供みたいじゃないか…

 あんな事で勃起たせてしまうなんて…

 少し、いや、かなり恥ずかしかった。

 そしてそんな状況を

 律子にバレて、見抜かれてしまったなんて…

 私はいつから、こんなに精力的に元気になったんだろうか?…

 この約三週間で15回も射精をしているという尋常では無い、いや、異常的なペースであるのに…

 そんな自分に困惑と、不惑な想いが高まっていたのである。

 そして、さっきの律子の言葉の
『まだダメですよ…』にも、心が引っ掛かり、騒ついてきていたのだ。

 それにもう一つ…
『ママみたい…』にも…



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