
シャイニーストッキング
第2章 絡まるストッキング1
103 蒼井美冴 ①
「カンパーイ…」
酒宴が始まった。
わたしは対面の佐々木ゆかり部長をこっそりとチェックをする。
すると、大原本部長と越前屋の三人で談笑を始めたのだ。
普段、他の人がいる時はこうして大原本部長と二人でにこやかには話してる場面を見たことがなかったが、あの新しいメンバーの愛嬌たっぷりの越前屋朋美という子を交えて、非常にリラックスし、楽しそうに話しているのである。
すると、隣に座ってきた、武石健太という総合職の20代であろう、これまた甘いマスクの若い男の子が話し掛けてきた。
「蒼井さんは本部長や部長とは面識あるみたいですね…」
爽やかな笑顔である。
「ええ、そうなんですよ、わたし先週迄はコールセンターのオペレーターしてたんですよ…」
「ええっ、そうなんですかっ」
そうわたしが云うと普通に驚いていた。
そうであろう、人材派遣社員のオペレーターからの正社員雇用は、普通ではあり得ないパターンであるからだ。
「え…と、武石くんは…」
「あっ、健太でいいですよ」
「あ、はい、じゃあ、け、健太さん…」
わたしは朝の笠原主任とこの武石さんの会話をチラッと聞いて、気になる事があったのである。
「健太さんは、佐々木部長と以前からお知り合いみたいですね…」
と、訊いたのである。
「そうなんですよ、実は、俺は大学の直の後輩で…」
そう云いながら、なんとなく差し障りないような感じで話してきたのだ。
やはりそうだったのか、今朝、笠原主任がこの武石さんを『後輩くん』て呼んでいたからそんな感じだとは思ってはいたのである。
ゆかり部長は確か、あの有名私大だったはず…
て、ことはこの武石さんもかなり優秀なんだなと思ったのだ。
あの越前屋朋美という愛嬌たっぷりの女の子は、東京大学卒業らしいし…
さすが一流会社には凄い学歴がゴロゴロいるのである。
わたしが昔いた某大手旅行代理店も、やはり有名大学卒業者がゴロゴロいたなぁ…
そう思いながら彼の話しを聞いていたのだ。
「へぇ、そうなんだぁ、佐々木部長の大学時代を見てみたいわぁ…」
そして、これは本気で思っていたのである…
「カンパーイ…」
酒宴が始まった。
わたしは対面の佐々木ゆかり部長をこっそりとチェックをする。
すると、大原本部長と越前屋の三人で談笑を始めたのだ。
普段、他の人がいる時はこうして大原本部長と二人でにこやかには話してる場面を見たことがなかったが、あの新しいメンバーの愛嬌たっぷりの越前屋朋美という子を交えて、非常にリラックスし、楽しそうに話しているのである。
すると、隣に座ってきた、武石健太という総合職の20代であろう、これまた甘いマスクの若い男の子が話し掛けてきた。
「蒼井さんは本部長や部長とは面識あるみたいですね…」
爽やかな笑顔である。
「ええ、そうなんですよ、わたし先週迄はコールセンターのオペレーターしてたんですよ…」
「ええっ、そうなんですかっ」
そうわたしが云うと普通に驚いていた。
そうであろう、人材派遣社員のオペレーターからの正社員雇用は、普通ではあり得ないパターンであるからだ。
「え…と、武石くんは…」
「あっ、健太でいいですよ」
「あ、はい、じゃあ、け、健太さん…」
わたしは朝の笠原主任とこの武石さんの会話をチラッと聞いて、気になる事があったのである。
「健太さんは、佐々木部長と以前からお知り合いみたいですね…」
と、訊いたのである。
「そうなんですよ、実は、俺は大学の直の後輩で…」
そう云いながら、なんとなく差し障りないような感じで話してきたのだ。
やはりそうだったのか、今朝、笠原主任がこの武石さんを『後輩くん』て呼んでいたからそんな感じだとは思ってはいたのである。
ゆかり部長は確か、あの有名私大だったはず…
て、ことはこの武石さんもかなり優秀なんだなと思ったのだ。
あの越前屋朋美という愛嬌たっぷりの女の子は、東京大学卒業らしいし…
さすが一流会社には凄い学歴がゴロゴロいるのである。
わたしが昔いた某大手旅行代理店も、やはり有名大学卒業者がゴロゴロいたなぁ…
そう思いながら彼の話しを聞いていたのだ。
「へぇ、そうなんだぁ、佐々木部長の大学時代を見てみたいわぁ…」
そして、これは本気で思っていたのである…
