
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
34 大原本部長との電話(1)
午後9時半で面談からの女子会的な軽い酒宴をお開きにした。
『ゆかり室長ぉ、カラオケ行きましょうよぉ』
と、越前屋さんはすっかり盛り上がっていたのだが、わたしは明日も朝から例の『新規業務案件』で仕事だし、伊藤さんもアメリカへ成田から午前出発なので次回という事にしたのだ。
だがわたしは、前回初めてカラオケに行き、すっかりカラオケの楽しみを知ってしまったので、後ろ髪を引かれる思いで断ったのである。
そして羽田の自宅マンションに帰宅をしたのは午後10時ちょうどであった。
帰宅後、速攻でシャワーを浴び、スキンケアを施し、そして寝支度を整えてベッドに横になったのが午後11時少し前…
そんなナイスなタイミングであの人、大原浩一本部長から着信が入った。
『はい、もしもしわたしです…』
はやる心を精一杯に押さえて電話に出る。
「うん私だ、今日はすまなかったな」
そんな大原本部長、彼の声を聞いた瞬間に心が一気に昂ぶり、そして震えてしまう。
ああ、逢いたい…
それに、ついさっきの楽しい女子会的トークでの越前屋さんの話しがきっかけでの、思わぬ彼の魅力の話しの高まった想いにより、余計に逢いたい想いが強くなっていたのである。
『今日はすまなかったな…』
その彼の謝罪は、突然、副社長から直々の二泊三日のゴルフの誘いがあり、それに同行してしまってわたしとの逢瀬を無くしてしまったことからの言葉であったのだが、わたし的には内容が内容だけに仕方ないし諦めもついていたから、責める気持ちは全く無かったし、怒り様もなかったのだ。
そして彼は続けて、改めて、今回のゴルフ同行の流れの説明をしてきた。
「………で、そんな流れで突然ゴルフに連れて来られたんだ」
サラリーマンの世界なのだ。
ましてや派閥のしがらみなのである。
派閥の長からの誘いを断るという事は『自死』に充る行為であるのだ…
午後9時半で面談からの女子会的な軽い酒宴をお開きにした。
『ゆかり室長ぉ、カラオケ行きましょうよぉ』
と、越前屋さんはすっかり盛り上がっていたのだが、わたしは明日も朝から例の『新規業務案件』で仕事だし、伊藤さんもアメリカへ成田から午前出発なので次回という事にしたのだ。
だがわたしは、前回初めてカラオケに行き、すっかりカラオケの楽しみを知ってしまったので、後ろ髪を引かれる思いで断ったのである。
そして羽田の自宅マンションに帰宅をしたのは午後10時ちょうどであった。
帰宅後、速攻でシャワーを浴び、スキンケアを施し、そして寝支度を整えてベッドに横になったのが午後11時少し前…
そんなナイスなタイミングであの人、大原浩一本部長から着信が入った。
『はい、もしもしわたしです…』
はやる心を精一杯に押さえて電話に出る。
「うん私だ、今日はすまなかったな」
そんな大原本部長、彼の声を聞いた瞬間に心が一気に昂ぶり、そして震えてしまう。
ああ、逢いたい…
それに、ついさっきの楽しい女子会的トークでの越前屋さんの話しがきっかけでの、思わぬ彼の魅力の話しの高まった想いにより、余計に逢いたい想いが強くなっていたのである。
『今日はすまなかったな…』
その彼の謝罪は、突然、副社長から直々の二泊三日のゴルフの誘いがあり、それに同行してしまってわたしとの逢瀬を無くしてしまったことからの言葉であったのだが、わたし的には内容が内容だけに仕方ないし諦めもついていたから、責める気持ちは全く無かったし、怒り様もなかったのだ。
そして彼は続けて、改めて、今回のゴルフ同行の流れの説明をしてきた。
「………で、そんな流れで突然ゴルフに連れて来られたんだ」
サラリーマンの世界なのだ。
ましてや派閥のしがらみなのである。
派閥の長からの誘いを断るという事は『自死』に充る行為であるのだ…
