
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
36 大原本部長との電話(3)
『でもそれはそれで大変そうなゴルフですねぇ』
そう思いながらしみじみと呟いた。
あんなメンバーとのゴルフなんて楽しい訳がなく神経を相当すり減らす筈であろう…
そう心底から想う。
「そうなんだよ、なんかゴルフに対しては真剣にプレイしてくるらしいし、メンバー的にもさぁ…」
いくらパワーバランスで完全に松本副社長、山崎専務、執行役員になった彼、そして吸収合併された保険会社の林田社長の順と暗黙の序列が出来ているとしても、多分、彼にはどうしても年功序列、年齢差が気になってしまう筈なのである…
そして当然林田社長もかえって過敏に反応してくる筈なのであり、そんな感じにお互いに気を遣いながら、そしてスコアも気にしながらのゴルフなんて楽しい筈がないし、いや、苦痛であろう…
と、思われる。
『ホント、大変そうですね…
本当は今夜から逢いたかったけれどもあまりにも大変そうなんで許してあげますね…』
わたしは心底彼に同情をし、そして少し心配しながらそう言ったのだ。
「あぁありがとう、済まないな」
すると彼はそんなわたしの想いを感じ取ったのか、少しだけホッとした感じの声でそう言ってきた。
この前に逢った時は急に生理になってしまい抱かれなかった…
そしてまた最近はお互いに多忙になってしまい、以前の様ないつものホテルでの定期的な逢瀬も出来ていなかったので、本当に心から逢って、抱かれたかったのだ…
そして今夜たまたまなのだが、思い掛けずに彼の話題が出てきてしまい、余計に逢いたい…
と、いう想いが強く募っていたのである。
ああ、アナタに、浩一さんに逢いたい、抱かれたい…
と、声を大にして叫びたい位であったのだが、さすがにわたしという性格の理性がそれを押さえてきたのだ。
そして脳裏には、さっきの越前屋さんの『大原本部長に憧れています…』的な言葉が思い浮かんできてしまう…
ああ、わたしが越前屋さんくらいに若ければ『アナタに今すぐ逢いたいっ』
って叫べたのに…
ふと、そんな想いが浮かんできたのである。
あ、そうだ…
そしてわたしはそんな想いを振り切る意味でも、今夜、突然の面談の話しをしていく。
『そう、事後報告になってしまうんですが、実は今夜、急遽、越前屋に頼まれて面談をしたんです…』
『でもそれはそれで大変そうなゴルフですねぇ』
そう思いながらしみじみと呟いた。
あんなメンバーとのゴルフなんて楽しい訳がなく神経を相当すり減らす筈であろう…
そう心底から想う。
「そうなんだよ、なんかゴルフに対しては真剣にプレイしてくるらしいし、メンバー的にもさぁ…」
いくらパワーバランスで完全に松本副社長、山崎専務、執行役員になった彼、そして吸収合併された保険会社の林田社長の順と暗黙の序列が出来ているとしても、多分、彼にはどうしても年功序列、年齢差が気になってしまう筈なのである…
そして当然林田社長もかえって過敏に反応してくる筈なのであり、そんな感じにお互いに気を遣いながら、そしてスコアも気にしながらのゴルフなんて楽しい筈がないし、いや、苦痛であろう…
と、思われる。
『ホント、大変そうですね…
本当は今夜から逢いたかったけれどもあまりにも大変そうなんで許してあげますね…』
わたしは心底彼に同情をし、そして少し心配しながらそう言ったのだ。
「あぁありがとう、済まないな」
すると彼はそんなわたしの想いを感じ取ったのか、少しだけホッとした感じの声でそう言ってきた。
この前に逢った時は急に生理になってしまい抱かれなかった…
そしてまた最近はお互いに多忙になってしまい、以前の様ないつものホテルでの定期的な逢瀬も出来ていなかったので、本当に心から逢って、抱かれたかったのだ…
そして今夜たまたまなのだが、思い掛けずに彼の話題が出てきてしまい、余計に逢いたい…
と、いう想いが強く募っていたのである。
ああ、アナタに、浩一さんに逢いたい、抱かれたい…
と、声を大にして叫びたい位であったのだが、さすがにわたしという性格の理性がそれを押さえてきたのだ。
そして脳裏には、さっきの越前屋さんの『大原本部長に憧れています…』的な言葉が思い浮かんできてしまう…
ああ、わたしが越前屋さんくらいに若ければ『アナタに今すぐ逢いたいっ』
って叫べたのに…
ふと、そんな想いが浮かんできたのである。
あ、そうだ…
そしてわたしはそんな想いを振り切る意味でも、今夜、突然の面談の話しをしていく。
『そう、事後報告になってしまうんですが、実は今夜、急遽、越前屋に頼まれて面談をしたんです…』
