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　41　指先…（4）

「はぅん、んん、んぁぁ…」
　電流の様なクリトリスの快感と、痺れる様な膣肉の壁の快感に子宮が震え、泣き始めてきた。

　はぁぁ、浩一さぁん…

　心の中で彼の名前を叫ぶ。

　そしてその自らの二本の指先は、彼の怒張の化身となったのだ…

　ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「はぁぁ、んん、んぁ…ぁぁ…」

　右手の指先でクリトリスを弄り、左手の二本の指先で膣内を掻き回していく。

　そんな自らの指先の快感に、心が、カラダが、そして子宮が蕩け、震えてきていた。

　間もなく快感の大波が…

　絶頂感が…

　子宮のダムを決壊し、溢れてきそうであった。

「はぁぁ、あぁ、こ、浩一さぁん…」
　喘ぎ声が漏れてくる。
　そして迫る絶頂感にカラダが小さく震えてきていた。

　瞼の裏に彼の顔が浮かぶ…

「はぁぁ、んん…」
　絶頂感が子宮の奥から溢れそうである。

　あと一押し…

　最後に膣内をグリグリと擦りながら子宮の口をグイっと押せば、絶頂感が溢れ出してくる…

　ズキズキズキズキ…

「あ…ぃぁぁ…っく…」

　ああ、イキそう…

　イキそうだ…

　あっ…

　その時であった。
　最後の一押しの瞬間に、なんと、瞼の裏の彼の顔が…

　あの…

　あの伊藤敦子さんの透明感のある美しい目に変わったのである…

「あんっ、やっ、イク、っくうぅぅぅ…」

　なんとわたしは、その絶頂感の瞬間に、あの伊藤敦子さんの透明感の美しい目を思い浮かべてしまったのである。

　彼女の目でイッて、絶頂感を迎えてしまった…

「っくうぅぅぅぅ………」

　絶頂感の快感で全身を激しく震わせながら、あの伊藤さんを思い浮かべた戸惑いと違和感に陥っていく。

　だが、そんな不惑な違和感より絶頂感の快感の方が強かったのだ…

「あぁぁ………」

　な、なんで…

　なんで伊藤さんが…

　だが、そう思えば想うほどに…

　戸惑いが高まるほどに…
　子宮がズキズキと快感の震えを激しく起こしてくる。

　あぁ、そうだ…

　これは…

　昔の…

　美冴さんに感じた想いと…

　一緒、同じだ…

　わたしは…

　わたしは、あの伊藤敦子さんにも…

　魅了され、魅かれたのか…

「あ…ぁ…ぁ……ぁ………」

　わたしはそう想いながら、快感の海に沈むかの様に寝落ちしていく…