
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
42 8月9日土曜日午前8時10分
「あ、笠原主任、おはようございます」
わたしはコールセンター部に出勤した。
「あら、佐々木部長おはようございます」
するとコールセンター部主任の一人である笠原響子主任が、にこやかにわたしに朝の挨拶を返してくる。
「今日は笠原さんが当番なんですか?」
そう、このコールセンター部は
『宅配便問い合わせサービス』
『某通信販売コールサービス』
『某損害保険24時間コールサービス』
と、三つのコールサービスを受託しているから365日無休であり、特に
『損害保険コールサービス』は事故対応の為に365日24時間無休なのである。
だからこんなお盆休みの様な大型連休では、内勤社員が当番制で必ず一人は出勤する事にしていた。
「あ、はい、連休中盤はお墓参りとかがあるんで、前半に当番にしてもらったんですよ」
笠原主任は大原浩一本部長とは同期であり、二人のお子様がいる奥様でもあるのだ。
「そうなんですか…」
「佐々木部長も休み返上で大変ですねぇ」
そう優しい目で言ってくれる。
「あ、はい、例の『新規業務案件』で、これから赤坂のテレビ局に会議があって…」
「あら、まあ、会議か、それも大変だわ」
「え、まあ、でも休みでも予定が無いから…」
わたしがそう言うと…
「あら、彼もお仕事なの?」
と、訊いてきたのである。
実は、この前、笠原主任と二人で横浜中華街に食事に行った時に、大原本部長との関係を話していたのだ、いや、彼女は既に知っていたのだ。
どうやら笠原主任は大原本部長とは以前ね営業部勤務時代からの名コンビであったそうである…
だから、彼からわたしとの関係を軽く話されていたそうであった。
「はい、実は…」
簡単に山崎専務絡みからの松本副社長派閥のゴルフに、二泊三日で出掛けている件を話したのだ。
「ふうん、そうなんだぁ、出世するのも、サラリーマンの世界は大変だわねぇ」
そう呟いてきた。
「はい、そうみたいです」
「ウチなんかは万年平社員だから、そういった面では気楽だけどねぇ」
と、笠原主任は笑い話しにしてくれた。
「あ、でも、なんか今朝はスッキリした感じに見えるわね…」
そう付け加えてきたのである。
「あ、笠原主任、おはようございます」
わたしはコールセンター部に出勤した。
「あら、佐々木部長おはようございます」
するとコールセンター部主任の一人である笠原響子主任が、にこやかにわたしに朝の挨拶を返してくる。
「今日は笠原さんが当番なんですか?」
そう、このコールセンター部は
『宅配便問い合わせサービス』
『某通信販売コールサービス』
『某損害保険24時間コールサービス』
と、三つのコールサービスを受託しているから365日無休であり、特に
『損害保険コールサービス』は事故対応の為に365日24時間無休なのである。
だからこんなお盆休みの様な大型連休では、内勤社員が当番制で必ず一人は出勤する事にしていた。
「あ、はい、連休中盤はお墓参りとかがあるんで、前半に当番にしてもらったんですよ」
笠原主任は大原浩一本部長とは同期であり、二人のお子様がいる奥様でもあるのだ。
「そうなんですか…」
「佐々木部長も休み返上で大変ですねぇ」
そう優しい目で言ってくれる。
「あ、はい、例の『新規業務案件』で、これから赤坂のテレビ局に会議があって…」
「あら、まあ、会議か、それも大変だわ」
「え、まあ、でも休みでも予定が無いから…」
わたしがそう言うと…
「あら、彼もお仕事なの?」
と、訊いてきたのである。
実は、この前、笠原主任と二人で横浜中華街に食事に行った時に、大原本部長との関係を話していたのだ、いや、彼女は既に知っていたのだ。
どうやら笠原主任は大原本部長とは以前ね営業部勤務時代からの名コンビであったそうである…
だから、彼からわたしとの関係を軽く話されていたそうであった。
「はい、実は…」
簡単に山崎専務絡みからの松本副社長派閥のゴルフに、二泊三日で出掛けている件を話したのだ。
「ふうん、そうなんだぁ、出世するのも、サラリーマンの世界は大変だわねぇ」
そう呟いてきた。
「はい、そうみたいです」
「ウチなんかは万年平社員だから、そういった面では気楽だけどねぇ」
と、笠原主任は笑い話しにしてくれた。
「あ、でも、なんか今朝はスッキリした感じに見えるわね…」
そう付け加えてきたのである。
