
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
57 大原本部長との電話(10)
「ばか、ゆかりのオーバーワークを心配してるんだよ」
すると彼は、すかさずそう言ってくれたのである。
『えっ…』
その彼の言葉にわたしは一瞬、言葉を詰まらせてしまった。
そしてわたしは…
『ああん、早く浩一さんに逢いたい、逢いたくなっちゃったわ…』
と、心を震わせ、そう言ってしまう。
とうとう本音を漏らしてしまった…
彼のこの優しい言葉に心が震え、濡れてしまう…
そして無意識に彼のことを本部長ではなく『浩一さん』と呼んでしまった…
普段のわたしは…
『誰が、どこで、わたし達のことを、見て、聞いているか分からないから…』
と、いう理由と
『不意に油断して呟いてしまうかもしれないから…』
と、いう二つの理由により彼の本名を絶対にに口にしないように決めていたのである。
そして唯一、彼の本名を口に、声に出す時は、ほぼベッドの上とも決めていたのだ。
まさか、わたしはそんな彼の優しさと、逢瀬への切望の想いに、それ程までに昂ぶってきているという事なのか…
「ゆ、ゆかり…」
すると彼はそんなわたしの想いが、昂ぶりが通じたのか、そう呟いてきた。
そしてわたし自身もかなり心が揺れていた、いや、そんな彼の呟いてきた声に、彼の男の艶気を感じてしまい…
『ああ、浩一さん、アナタに抱かれたい…』
思わずそう囁いてしまったのだ。
それは…
無意識の囁きであった…
ああ、言っちゃた…
「あ…、う、うん…」
彼のその頷く言葉も揺れていた。
それはそうであろう…
付き合い始めて約二年半に近い、そしてその間、わたしはそんな甘い言葉を、電話で話した記憶は無い。
唯一記憶があるのは…
そう、つい最近の、蒼井美冴さんの魅力に魅了され、翻弄されていたあの頃に、一人嫉妬心に苛まされ、興奮し、欲情をした時期だけの筈である。
最後に抱かれたのはいつだろう…
「ばか、ゆかりのオーバーワークを心配してるんだよ」
すると彼は、すかさずそう言ってくれたのである。
『えっ…』
その彼の言葉にわたしは一瞬、言葉を詰まらせてしまった。
そしてわたしは…
『ああん、早く浩一さんに逢いたい、逢いたくなっちゃったわ…』
と、心を震わせ、そう言ってしまう。
とうとう本音を漏らしてしまった…
彼のこの優しい言葉に心が震え、濡れてしまう…
そして無意識に彼のことを本部長ではなく『浩一さん』と呼んでしまった…
普段のわたしは…
『誰が、どこで、わたし達のことを、見て、聞いているか分からないから…』
と、いう理由と
『不意に油断して呟いてしまうかもしれないから…』
と、いう二つの理由により彼の本名を絶対にに口にしないように決めていたのである。
そして唯一、彼の本名を口に、声に出す時は、ほぼベッドの上とも決めていたのだ。
まさか、わたしはそんな彼の優しさと、逢瀬への切望の想いに、それ程までに昂ぶってきているという事なのか…
「ゆ、ゆかり…」
すると彼はそんなわたしの想いが、昂ぶりが通じたのか、そう呟いてきた。
そしてわたし自身もかなり心が揺れていた、いや、そんな彼の呟いてきた声に、彼の男の艶気を感じてしまい…
『ああ、浩一さん、アナタに抱かれたい…』
思わずそう囁いてしまったのだ。
それは…
無意識の囁きであった…
ああ、言っちゃた…
「あ…、う、うん…」
彼のその頷く言葉も揺れていた。
それはそうであろう…
付き合い始めて約二年半に近い、そしてその間、わたしはそんな甘い言葉を、電話で話した記憶は無い。
唯一記憶があるのは…
そう、つい最近の、蒼井美冴さんの魅力に魅了され、翻弄されていたあの頃に、一人嫉妬心に苛まされ、興奮し、欲情をした時期だけの筈である。
最後に抱かれたのはいつだろう…
