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シャイニーストッキング

第9章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり

 112 稲葉ディレクター…(2)

 わたしは、なぜこうも連日の様に、そして今更ながら、こうして過去の黒歴史時代の男達が現れてくるんだろうか?…
 そんな疑問を強く感じてきていた。

 あ、そうか…

 テレビ局だからか…

 あの黒歴史の当時…

 あの頃はテレビ局関係者も沢山遊んでいた…
 
 それが今になって巡ってきたという事なのか?…


 今から約8年から10年前、世の中はバブル経済の最後の絶頂期であった。

 そしてその頃は…
 女子大生のブランド化現象が巻き起こっていたのであったのだ。
 ある某深夜のテレビ番組がきっかけで、女子大生を中心としたバラエティ番組が人気沸騰していたのである。
 そして瞬く間に女子大生のタレント化が一気に進み、それに伴い大学別のブランド化が高まったのだ。

 そして大学の人気ランク分けが進み、優秀な大学の女子大生ほど人気が高まる現象が起きたのである…
 
 そんな当時の流れの中で、わたしの大学のブランド人気度はトップクラスとなりただでさえわたしは、既に『姫』や
『クィーン』等々と、チヤホヤと持てはやされていたのに更に拍車が掛かっていた。

 だから、わたしの周りの女子大生達はそんな流れに乗って少しでも、もっとモテたい…

 もっとチヤホヤされたい…

 もっと美味しい想いをしたい…

 できれば芸能人、タレントになりたい…

 芸能人や有名人と付き合いたい…
 等々の、欲望を剥き出しになっている者が多数いた、いや、ほとんどであった。
 そしてその周りではやし立てる男達も、そんなブランド化した女子大生を食いものにしたい…

 うまく利用したい…

 そして最終的には、ヤリたい…
 等々、当時の男達もオスの欲望を剥き出しにしていた時代といえたのだ。

 
 ただ…

 当時のわたしはそんな流れの中で、お金、芸能界等々には全く興味がなく…

 ただ、ただ、気持ちよい快感、快楽が欲しいだけ…

 そしてつまりはそれを求めていく事…

 すなわちセックスと大麻にしか興味か湧かなかったのであった。

 そんな当時の時代の流れの中で、彼、
『稲葉ディレクター』と知り合ったのである…






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