
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
199 トレンディドラマ
「ええっ、羽田のエリアにお住まいなんなんですかぁっ」
「あ、うん…」
「じゃあ、高層階のマンションでぇ、羽田空港の離発着が見えてぇ…
東京湾が見下ろせてぇ…
それに、それにぃ、ベイブリッジやレインボーブリッジなんかも見えちゃったりぃ…」
と、一気に話してくる。
「え、あ、うん、ま、25階だけど…」
だが、正にその通りなのだ。
「きゃぁぁ…
も、もうモロベイエリア、正に、トレンディドラマそのものじゃないですかぁ」
彼女は悲鳴に近い声を上げてきた。
「そ、そんな、トレンディドラマなんて…」
だが、実は、わたしはほとんどテレビドラマは見ない、せいぜいニュース位なのであるが、『トレンディドラマ』という言葉は知っている…
「だってぇ、それにぃ、佐々木部長はチョー美人だからぁ、正にあのW○○がこの前出ていたみたいなぁ、トレンディドラマの主人公そのものですよぉ」
彼女は破顔というのか、やや、興奮気味で、そしてそんな女優さんの名前まで出してきて小さく叫んできたのだ。
その二人の女優さんの名前は知っているが、ドラマは観た事が無かった…
「おい、美咲…」
そんなはしゃぐ彼女の様子に鈴木くんは気を遣い、彼女を制してくるのだが
「そうっすよねぇ、正にトレンディドラマそのものっすよねぇ、気付かなかったっす…」
と、杉山くんまでノリノリで言ってきた。
まだまだ二人の勢いは、止まりそうもない…
「もお、そんなぁ…
トレンディドラマなんてぇ、そんな事ないからぁ…」
「ええ、だってぇ…」
「そうっすよぉ…」
「もおちょっとぉ、一旦ストップね…
とりあえず何飲むの?
あ、わたし、このスパーリングワインにしよう」
と、わたしは話題を変える意味でそう問い掛ける。
「ほらぁ、スパーリングワインなんてぇ、お洒落だしぃ…
あ、この前のW○○もドラマで飲んでいたわぁ」
「あ、そうっすね、俺もそのドラマ観たっすよ…
と、いうことは、W○○のもう一人は蒼井美冴さんっすね…」
と、更に火に油を差してしまったようであった。
「あ、すいませーん」
面倒くさいのでわたしはそんな二人を無視してオーダーをする為に店員スタッフを呼ぶ。
だが内心は、不意に美冴さんの名前が出たので少しドキッとしてしまう…
「ええっ、羽田のエリアにお住まいなんなんですかぁっ」
「あ、うん…」
「じゃあ、高層階のマンションでぇ、羽田空港の離発着が見えてぇ…
東京湾が見下ろせてぇ…
それに、それにぃ、ベイブリッジやレインボーブリッジなんかも見えちゃったりぃ…」
と、一気に話してくる。
「え、あ、うん、ま、25階だけど…」
だが、正にその通りなのだ。
「きゃぁぁ…
も、もうモロベイエリア、正に、トレンディドラマそのものじゃないですかぁ」
彼女は悲鳴に近い声を上げてきた。
「そ、そんな、トレンディドラマなんて…」
だが、実は、わたしはほとんどテレビドラマは見ない、せいぜいニュース位なのであるが、『トレンディドラマ』という言葉は知っている…
「だってぇ、それにぃ、佐々木部長はチョー美人だからぁ、正にあのW○○がこの前出ていたみたいなぁ、トレンディドラマの主人公そのものですよぉ」
彼女は破顔というのか、やや、興奮気味で、そしてそんな女優さんの名前まで出してきて小さく叫んできたのだ。
その二人の女優さんの名前は知っているが、ドラマは観た事が無かった…
「おい、美咲…」
そんなはしゃぐ彼女の様子に鈴木くんは気を遣い、彼女を制してくるのだが
「そうっすよねぇ、正にトレンディドラマそのものっすよねぇ、気付かなかったっす…」
と、杉山くんまでノリノリで言ってきた。
まだまだ二人の勢いは、止まりそうもない…
「もお、そんなぁ…
トレンディドラマなんてぇ、そんな事ないからぁ…」
「ええ、だってぇ…」
「そうっすよぉ…」
「もおちょっとぉ、一旦ストップね…
とりあえず何飲むの?
あ、わたし、このスパーリングワインにしよう」
と、わたしは話題を変える意味でそう問い掛ける。
「ほらぁ、スパーリングワインなんてぇ、お洒落だしぃ…
あ、この前のW○○もドラマで飲んでいたわぁ」
「あ、そうっすね、俺もそのドラマ観たっすよ…
と、いうことは、W○○のもう一人は蒼井美冴さんっすね…」
と、更に火に油を差してしまったようであった。
「あ、すいませーん」
面倒くさいのでわたしはそんな二人を無視してオーダーをする為に店員スタッフを呼ぶ。
だが内心は、不意に美冴さんの名前が出たので少しドキッとしてしまう…
