
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
198 ビストロにて…
そのビストロはランチタイム時は照明が明るいのだが、ディナータイムになるとかなり照明が落としてあり、なかなか良い雰囲気でまるで昼間の店内とは別のお店の様であった。
「あら、夜は夜で素敵な雰囲気ねぇ…」
わたしは思わず、そう呟く。
そして鈴木くんカップルにわたしと杉山くんが並んで対面に向き合って座った。
「いやぁ、なんか、ダブルデートみたいっすねぇ」
杉山くんは満面に笑みを浮かべてそう言ってきた。
「いやいや、わたしたちはカップルじゃいから」
と、わたしがすかさず突っ込む。
「もぉ、佐々木部長は直ぐにそう言うんだからぁ」
杉山くんはそう返す。
「うふ、本当に二人仲が良いんですねぇ、でもぉ、佐々木部長とこうしてご一緒できるなんて嬉しいですぅ」
と、彼女が言う。
そんなに杉山くんと仲良く見えるのか?…
ま、確かに気楽に、そして自然に突っ込めてはいるのだが…
「いらっしゃいませ、メニューです」
そう思っていると店員がメニューを持ってきた。
その店員は昼間もいるスタッフである。
サッと店内を見渡すと、さすがにまだ夕方の5時半過ぎのオープンしたばかりの時間であるから、わたし達以外のお客さんはまだいない。
わたしはそのメニューを見ながら
「今夜はわたしがご馳走するから、好きなの選んでね」
と、言う。
「うわっ、まじっすかぁ」
「うん、まじっす…」
さすがにこのメンバーではわたしがご馳走するしかない…
割り勘というわけにもいかない。
「きゃぁ、やっぱりぃ、佐々木部長はカッコいいわぁ」
すると鈴木くんの彼女の松山美咲さんがそう言ってきたのだ。
「ばか、よせよ…」
鈴木くんはわたしに気を付かっている様で、小さな声で彼女に呟く。
「ええー、だってぇ、この若さで部長なのよぉ、しかもこんな大会社でさぁ…
そしてこのハイブランドなファッション…
バックはなんとバーキン…
時計もエルメス…
そして指にはカルティエの3連リングがさり気なく光っている…」
彼女はそう言いながら、わたしの全身チェックをしてくる。
「佐々木部長、お住まいはぁ?」
すると更にそう訊いてきた。
「え、うん、羽田の近く…」
「ええっ、羽田のエリアなんですかぁ」
「あ、うん…」
彼女は止まらない…
そのビストロはランチタイム時は照明が明るいのだが、ディナータイムになるとかなり照明が落としてあり、なかなか良い雰囲気でまるで昼間の店内とは別のお店の様であった。
「あら、夜は夜で素敵な雰囲気ねぇ…」
わたしは思わず、そう呟く。
そして鈴木くんカップルにわたしと杉山くんが並んで対面に向き合って座った。
「いやぁ、なんか、ダブルデートみたいっすねぇ」
杉山くんは満面に笑みを浮かべてそう言ってきた。
「いやいや、わたしたちはカップルじゃいから」
と、わたしがすかさず突っ込む。
「もぉ、佐々木部長は直ぐにそう言うんだからぁ」
杉山くんはそう返す。
「うふ、本当に二人仲が良いんですねぇ、でもぉ、佐々木部長とこうしてご一緒できるなんて嬉しいですぅ」
と、彼女が言う。
そんなに杉山くんと仲良く見えるのか?…
ま、確かに気楽に、そして自然に突っ込めてはいるのだが…
「いらっしゃいませ、メニューです」
そう思っていると店員がメニューを持ってきた。
その店員は昼間もいるスタッフである。
サッと店内を見渡すと、さすがにまだ夕方の5時半過ぎのオープンしたばかりの時間であるから、わたし達以外のお客さんはまだいない。
わたしはそのメニューを見ながら
「今夜はわたしがご馳走するから、好きなの選んでね」
と、言う。
「うわっ、まじっすかぁ」
「うん、まじっす…」
さすがにこのメンバーではわたしがご馳走するしかない…
割り勘というわけにもいかない。
「きゃぁ、やっぱりぃ、佐々木部長はカッコいいわぁ」
すると鈴木くんの彼女の松山美咲さんがそう言ってきたのだ。
「ばか、よせよ…」
鈴木くんはわたしに気を付かっている様で、小さな声で彼女に呟く。
「ええー、だってぇ、この若さで部長なのよぉ、しかもこんな大会社でさぁ…
そしてこのハイブランドなファッション…
バックはなんとバーキン…
時計もエルメス…
そして指にはカルティエの3連リングがさり気なく光っている…」
彼女はそう言いながら、わたしの全身チェックをしてくる。
「佐々木部長、お住まいはぁ?」
すると更にそう訊いてきた。
「え、うん、羽田の近く…」
「ええっ、羽田のエリアなんですかぁ」
「あ、うん…」
彼女は止まらない…
