
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
201 エグゼクティブ
「いつものこんな大型連休は?」
すると今度は鈴木くんが訊いてきた。
「え、うん、今までこんな大型連休はダイビングに行ってるかなぁ…
去年の年末はフィジーに行ったし…」
「きゃあぁ、ダイビングにフィジーですってぇ、やっぱりぃトレンディドラマそのものじゃないですかぁ」
彼女がまた再び強烈に食らい付いてきた。
やっぱり今夜はこの話題からは逃げられそうもないか…
わたしは思わず彼女の反応に半ば呆れ、いや、諦めて笑ってしまう。
「年末にフィジーかぁ…
いいなぁ、夢だわぁ…」
彼女は遠い目をしてそう呟く。
「ええ、松山さんも行ったらいいじゃないっすかぁ」
すると杉山くんはお気楽にそう言う。
「もぉ無理よぉ、年末にフィジーなんて幾ら掛かると思ってるのよぉ…
ましてやダイビングだってお金掛かるしぃ…
佐々木部長みたいなお金持ちじゃかいなと無理なのよ…」
「え、そんなぁ、お金持ちなんて…」
わたしは反応してしまう。
「ええ佐々木部長、何を仰ってるんですかぁ…
だいたいそのバーキンお幾らなんですか?
普通わたし達にはとても買えませんよぉ」
「そんな高いんすか?」
杉山くんが不思議そうに訊いてくる。
「もぉ、杉山くんは何にも知らないんだからぁ…
わたしが見間違いしてなければイチハチは…」
と、彼女が呟く。
「えっ、じゅ、18万もするんすかっ」
杉山くんは驚いて声を上げた。
「もぉバカねぇ、0が一つ足りないわよ、180万円は…しますよね?」
彼女はわたしの目を見ながら訊いてくる。
ズバリ当たりであった…
わたしは思わず頷く。
だが、このバックはそもそもが貢ぎモノなのだ…
それもあの黒歴史時代の…
とても自分では買えないし、買わない…
「えっ、ひ、ひゃく……」
杉山くんはそこで沈黙してしまう、彼の想像を遥かに超えてしまったようだ。
「ほらぁ、それにぃ、あの時計にぃ、指輪にぃ…
そもそも佐々木部長の全身お幾らだと思ってるのよぉ…」
いや、時計も指輪もやはり貢ぎモノなのだが…
「あ、え……」
「ま、杉山くんには想像も付かないわよ…
こんなエグゼクティブじゃなければ、年末にフィジーなんて、いや、そもそも海外なんて行けないのよ」
彼女は遠い目をしてそう言ってくる…
「いつものこんな大型連休は?」
すると今度は鈴木くんが訊いてきた。
「え、うん、今までこんな大型連休はダイビングに行ってるかなぁ…
去年の年末はフィジーに行ったし…」
「きゃあぁ、ダイビングにフィジーですってぇ、やっぱりぃトレンディドラマそのものじゃないですかぁ」
彼女がまた再び強烈に食らい付いてきた。
やっぱり今夜はこの話題からは逃げられそうもないか…
わたしは思わず彼女の反応に半ば呆れ、いや、諦めて笑ってしまう。
「年末にフィジーかぁ…
いいなぁ、夢だわぁ…」
彼女は遠い目をしてそう呟く。
「ええ、松山さんも行ったらいいじゃないっすかぁ」
すると杉山くんはお気楽にそう言う。
「もぉ無理よぉ、年末にフィジーなんて幾ら掛かると思ってるのよぉ…
ましてやダイビングだってお金掛かるしぃ…
佐々木部長みたいなお金持ちじゃかいなと無理なのよ…」
「え、そんなぁ、お金持ちなんて…」
わたしは反応してしまう。
「ええ佐々木部長、何を仰ってるんですかぁ…
だいたいそのバーキンお幾らなんですか?
普通わたし達にはとても買えませんよぉ」
「そんな高いんすか?」
杉山くんが不思議そうに訊いてくる。
「もぉ、杉山くんは何にも知らないんだからぁ…
わたしが見間違いしてなければイチハチは…」
と、彼女が呟く。
「えっ、じゅ、18万もするんすかっ」
杉山くんは驚いて声を上げた。
「もぉバカねぇ、0が一つ足りないわよ、180万円は…しますよね?」
彼女はわたしの目を見ながら訊いてくる。
ズバリ当たりであった…
わたしは思わず頷く。
だが、このバックはそもそもが貢ぎモノなのだ…
それもあの黒歴史時代の…
とても自分では買えないし、買わない…
「えっ、ひ、ひゃく……」
杉山くんはそこで沈黙してしまう、彼の想像を遥かに超えてしまったようだ。
「ほらぁ、それにぃ、あの時計にぃ、指輪にぃ…
そもそも佐々木部長の全身お幾らだと思ってるのよぉ…」
いや、時計も指輪もやはり貢ぎモノなのだが…
「あ、え……」
「ま、杉山くんには想像も付かないわよ…
こんなエグゼクティブじゃなければ、年末にフィジーなんて、いや、そもそも海外なんて行けないのよ」
彼女は遠い目をしてそう言ってくる…
