
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
210 やはり…
やっぱり、わたしはナメていたみたい…
やはり彼も、杉山くんも男なのである…
「そうね、そうよね、チャンスよね」
すると彼女はそんな言葉に反応してくる。
「そうっすよぉ」
すると、杉山くん自身もいい言葉を言ったという自覚があるのか、少し興奮気味にスッと絡めていた右手を離し、テーブルのスパーリングワインのグラスを掴み、グイッと飲んだのだ。
あっ、指先が離れた…
チャンスであった…
わたしはすかさず左手を引き、テーブルの上に置く。
そして、その流れで絡めたままの左脚も引こうとしたのだが、杉山くんの膝下がしっかりと絡めてあって外せなかったのである、だが、指先が外れただけでも気持ちは少し落ち着いた。
「ふぅ…」
そして思わず、小さく吐息を漏らす。
「でも、本当に人材不足で困ってたんすよねぇ」
と、杉山くんはさり気ない感じでわたしを見ながらそう言ってきたのだ。
その時、心なしか杉山くんの目が光って見えた…
やはり完全にわたしの油断であったのだ、その目を見てそう思った。
そしてまたわたし自身も、少なからずドキドキと、戸惑いと、動揺をしてしまったという悔しさがあった…
「う…ん…、それは本当よ…
だから美咲ちゃん頑張って、貴女の頑張り次第よ……ぁ…」
わたしがそう言った瞬間であった。
なんと…
今度は…
杉山くんの手が、右手が…
大胆にも、わたしの左脚の太腿に触れて、いや、乗せてきたのである…
「……………」
わたしは思わず、杉山くんを見る…
の、だが、彼は鈴木くんカップルの方を向いていた。
あ…
え…
ドキドキドキドキ…
わたしは再び、戸惑いと、動揺と、そして…
昂ぶりをも…感じてきてしまう…
やっぱり、わたしはナメていたみたい…
やはり彼も、杉山くんも男なのである…
「そうね、そうよね、チャンスよね」
すると彼女はそんな言葉に反応してくる。
「そうっすよぉ」
すると、杉山くん自身もいい言葉を言ったという自覚があるのか、少し興奮気味にスッと絡めていた右手を離し、テーブルのスパーリングワインのグラスを掴み、グイッと飲んだのだ。
あっ、指先が離れた…
チャンスであった…
わたしはすかさず左手を引き、テーブルの上に置く。
そして、その流れで絡めたままの左脚も引こうとしたのだが、杉山くんの膝下がしっかりと絡めてあって外せなかったのである、だが、指先が外れただけでも気持ちは少し落ち着いた。
「ふぅ…」
そして思わず、小さく吐息を漏らす。
「でも、本当に人材不足で困ってたんすよねぇ」
と、杉山くんはさり気ない感じでわたしを見ながらそう言ってきたのだ。
その時、心なしか杉山くんの目が光って見えた…
やはり完全にわたしの油断であったのだ、その目を見てそう思った。
そしてまたわたし自身も、少なからずドキドキと、戸惑いと、動揺をしてしまったという悔しさがあった…
「う…ん…、それは本当よ…
だから美咲ちゃん頑張って、貴女の頑張り次第よ……ぁ…」
わたしがそう言った瞬間であった。
なんと…
今度は…
杉山くんの手が、右手が…
大胆にも、わたしの左脚の太腿に触れて、いや、乗せてきたのである…
「……………」
わたしは思わず、杉山くんを見る…
の、だが、彼は鈴木くんカップルの方を向いていた。
あ…
え…
ドキドキドキドキ…
わたしは再び、戸惑いと、動揺と、そして…
昂ぶりをも…感じてきてしまう…
