
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
217 タクシーチケット
「じゃあ、そろそろお開きにしましょうか」
時刻も間もなく9時になる。
楽しい、あっという間の時間を過ごせたのだ。
そしてそれは、元々、誘ってくれた杉山くんのお陰であり、色々な意味で楽しく、愉しませてもらったのだ…
「じゃあ佐々木部長、ごちそう様でした」
「ごちそう様ですぅ、わたし頑張りますねぇ」
と、鈴木くんと松山美咲ちゃんカップルはタクシーに乗り込み、そう挨拶をしてきた。
「あ、ほら、これタクシーチケットね」
と、鈴木くんにチケットを渡すと
「きゃあ、やっぱりぃ、佐々木部長カッコいいぃ」
と小さく叫びながら、走り去って行ったのだ。
「ふうぅ、ホント、賑やかで、明るくて、愉しい彼女だったわ…
ね…」
と、杉山くんに言う。
「あ、は、はい、そうっすね…」
よほどわたしの攻撃が効いたのか、すっかり杉山くんは大人しくなってしまっていた。
「ほら、杉山くんもこれね」
と、タクシーチケットを手渡す。
「あ、は、はい、あざっす…」
ボソリと呟きながら受け取った。
そしてその様子がまた、わたしにはかわいく感じてしまうのだ…
普通ならば、あの酒宴でのほぼ後半、時間でいえば約二時間弱の間、わたしに脚を絡まされ、時折、指先も絡まされ、しかも会話の流れでツンツンと強弱を付けたり、指先を握ったり、緩めたりと、まるでカップルの仕草のようにされていたのだから…
この最後にタクシーチケットを手渡されたタイミングで、わたしの手を、指先を、握ってきても、そして口説いてきてもおかしくはない、いや、逆に、それが自然な流れではないのか。
だが…
「じゃあ、そろそろお開きにしましょうか」
時刻も間もなく9時になる。
楽しい、あっという間の時間を過ごせたのだ。
そしてそれは、元々、誘ってくれた杉山くんのお陰であり、色々な意味で楽しく、愉しませてもらったのだ…
「じゃあ佐々木部長、ごちそう様でした」
「ごちそう様ですぅ、わたし頑張りますねぇ」
と、鈴木くんと松山美咲ちゃんカップルはタクシーに乗り込み、そう挨拶をしてきた。
「あ、ほら、これタクシーチケットね」
と、鈴木くんにチケットを渡すと
「きゃあ、やっぱりぃ、佐々木部長カッコいいぃ」
と小さく叫びながら、走り去って行ったのだ。
「ふうぅ、ホント、賑やかで、明るくて、愉しい彼女だったわ…
ね…」
と、杉山くんに言う。
「あ、は、はい、そうっすね…」
よほどわたしの攻撃が効いたのか、すっかり杉山くんは大人しくなってしまっていた。
「ほら、杉山くんもこれね」
と、タクシーチケットを手渡す。
「あ、は、はい、あざっす…」
ボソリと呟きながら受け取った。
そしてその様子がまた、わたしにはかわいく感じてしまうのだ…
普通ならば、あの酒宴でのほぼ後半、時間でいえば約二時間弱の間、わたしに脚を絡まされ、時折、指先も絡まされ、しかも会話の流れでツンツンと強弱を付けたり、指先を握ったり、緩めたりと、まるでカップルの仕草のようにされていたのだから…
この最後にタクシーチケットを手渡されたタイミングで、わたしの手を、指先を、握ってきても、そして口説いてきてもおかしくはない、いや、逆に、それが自然な流れではないのか。
だが…
